さて、夢と理想だけで建ててしまったインナーガレージの家ですが、実際住んでみてどうかというところをレポートしていきたいと思います
そもそもインナーガレージハウスとは?
ビルトインガレージとは、クルマを格納するスペース(車庫)を建物の一部に組み込んで、シャッターやドアを設置したクローズドタイプのガレージのこと。 ガレージとは、自動車を格納するため建築物のことで、インナーガレージともいう。
(SUUMO住宅用語辞典より)
このように、家の一部にガレージスペースを設けて、クローズドな空間にしたもののことです
建築記載上は車庫となりますが、広さが50m2を超える場合は“異種用途区画”という扱いになるので、壁材や床材などに耐火性能の制限がかかります
一般的に2台分のガレージが6m*6mですので、我が家のようにこだわらなければ越えることはありません
インナーガレージの何がいいの?
わかる人にはわかるけど、わからない人には全くわからないインナーガレージの利点!
建てたいけど家族の反対が。。。と悩んでいる人のために、実際に住んで感じた利点をまとめてみます
①愛車を守れる!いつでもいじれる!
これはクルマやバイク好きにとっては一番大切なことです
どうしても青空駐車場やカーポートではせっかく洗車しても雨や雪に汚れたり、知らない人にいたずらされたりするリスクがあり、不安で仕方ありません
インナーガレージではそんな心配は無用です!
また、DIYをしている人は、やはり弄るときの人目は多少なりとも気になりますが、インナーガレージなら何も気にすることなくこんなことまでできてしまいます!
もちろん、天気や時間で作業が中断されてしまう恐れもなく、安心して作業に没頭できます!
②多少ごちゃごちゃしていても許される!
「ガレージは家の外」と認識してもらえるので、多少ごちゃごちゃしていても家族から許してもらえます!
もちろんこれはガレージのコンセプトにもよるかと思いますが、我が家のようなアメリカンな雰囲気のガレージでは、多少汚れていた方が雰囲気があっていいです
作業中で多少散らかっていても、「これも味」と思えてしまいます
家族からすると、家の中で置き場所に困る空の段ボールや古雑誌といった大物の置き場所になるので助かっているようです!(←これは家族を説得するときに使えそうです)
③天候に左右されずに車に乗り降りできる!荷物の積み下ろしもできる!
クルマ好き以外の人からすると、これが一番の利点ではないでしょうか
たとえ大雨であろうが、台風であろうが、ガレージにさえ入れてしまえば濡れたりすることなく乗り降り、積み下ろしができます
先日チビが生まれて感じたのですが、チャイルドシートの乗り降りなどはやはりガレージがあると助かります!(濡れないのでチビもご機嫌さんです)
あとは富山県などの降雪地帯では、冬の朝、出勤前の雪下ろしから解放されるのはありがたいです!
④車を外に出せば全天候型のフリースペースに!
これは実際に使ってみて気づいたことですが、クルマを出せばそこには屋根、壁付きの広大なスペースが現れます!しかも床は土間なので多少汚れてもホースとブラシできれいにできます!
子供の遊ぶスペースにもなります(梅雨時期なんかは大活躍しそうです)し、BBQも天候に左右されずに開催できます!
我が家ではちょっとしたダイニングセットと冷蔵庫を設置しています
家の中で少し塞ぎ込みがちになったときや、週末のお昼などはここでご飯を食べたり寛いだりしています♪
そのためにオーディオセットを導入しました!
⑤憧れ!!
これは所さんのSETAGAYA baseやWILD SPEEDに影響されていることもあるのですが、やはり世のお父さんたちの憧れなのではないでしょうか?最近はクルマに興味のない人が増えてきているので何とも言えないかもしれませんが、、、😢
僕も言うに外れず、WILD SPEED、SETAGAYA baseに憧れ、ガレージハウスを選択しました!
これはもう、住んでみないとわからない満足感や、日々の楽しさが詰まっています!
インナーガレージの欠点は?
インナーガレージの欠点をまとめてみます
やはり反対する人の思っている通りなのですが、逆に言えばそれ以上の欠点はないのかと思います
①建築費用が嵩む、制限が生じる
これがやはり反対される一番のポイントかと思います
インナーガレージはいわゆる延べ床面積に算入されます(カーポートなどのアウターガレージは延べ床面積に算入されません)
つまり、家の中で最も広い面積の部屋をクルマのために割くことになるのです
我が家の場合は延べ床面積の30%がガレージです
こうなると、おおよその坪単価で提示される見積額は非常に高くなり、家族からの反対にさらされてしまうわけです😢
さらに、ガレージ空間は基本的に柱や壁が手薄になってしまうので、以前に書いたように地域や建設法によってはいろいろな制限が出てくることもあります
場合によっては家のデザインにも影響するかもしれません
②排気音の問題
“クルマ好きの乗るクルマは概してうるさい”というのは偏見でしょうか?(笑
僕の愛車350Zはマフラー、コンピューターと変更しているので、やはりそれなりの排気音がします
ついでに言えば、ファミリーカーのMINI CROSSOVER(F60)はディーゼルなので、エンジン音がうるさいです
インナーガレージではガレージの上や脇に部屋を配することになるので、防音の気を配らなくてはなりません
我が家はガレージの真上に主寝室を配していますが、幸い、ダイワハウスの外壁材はかなりの防音性能があるので、ガレージでZを空ぶかししても全く音が聞こえません‼
これはメーカーによって様々ですので、確認した方がいいと思います
モデルハウスの窓の少ない部屋で、周囲の交通音がどのくらい入ってくるかが一つの目安になるのではないでしょうか
③車庫入れがちょっと大変
これは慣れるまで緊張します
なにせ、間違ってぶつけたら愛車にもマイホームにも傷がつくわけですから!
アクセルとブレーキの踏み間違えなんて馬鹿なことは、絶対にできません‼
それと、やはり広い視野からガレージ内の狭い視野に向けてバックで車庫入れしていくので、実際の入り口よりもはるかに狭く感じます
バックモニターなどに頼りすぎると柱が見切れたりするので、目視も必要になってきます
とはいえ、慣れてしまえばなんてことはなくなります
実際に住んでみてどうなの?建設の際の注意点は?
住んでみた感想は?
さて、利点、欠点をまとめてみましたが、実際に建てて住んでみて、後悔したことは一切ありません!
これは、僕がクルマ好きだからということだけでなく、意外にも、クルマに一切興味のないかみさんにも好評だったからです
利点の②、③、④については、僕よりもかみさんの方が気に入っているポイントだったりしますし、建設の際にはあまり気づかなかった利点です!
この3点については、反対している家族を説得する材料になるのではないかと思います
建設する際の注意点は?
最後にこれから設計、建設する方に向けて、いくつかアドバイスを
①ガレージ前にカープールを作った方が良い
これは駐車や出庫の際の安全性を高めるためです
インナーガレージはどうしても出口が柱に囲まれますので、見切りは悪いです
道路に出る際に左右の確認が難しくなります
そこで、ガレージ前にすこしスペースを置くことをお勧めします
我が家の場合はこんな感じです
ガレージ前にスペースを作ることで、駐車や出庫の際に周りを確認しやすくなりますし、一息つける空間になり、落ち着いて運転できます
建築基準法で建ぺい率というのが定められており、敷地目一杯に家は建てられないので、その空いたスペースを家のフロントヤードに配置することをお勧めします
②ガレージにはコンセントを多めに
これは以前の記事でも書いたように、ガレージ内で何かをするときにとても役立ちます
冷蔵庫を置いておけば食品の買い物をして帰ってきた後に悪くなりそうなものだけをガレージ内の冷蔵庫に入れてすぐに他の場所にお出かけできますし、ジュースやビールを冷やしておけば、作業中に一息入れることもできます
ケトルを置いておけば温かいコーヒーを飲むこともできます
もちろん、扇風機や電動工具などにも使えます
おススメはクルマ1台に付き4口(左前、右後ろなど、対角線上に2口を2か所)と、フリーのコンセントを2口準備しておくと事欠かないかと思います
今後、電気自動車の購入を検討している場合は、それ用に200Vのコンセントも設置しておくといいかもしれません
③ガレージからアクセスのいいところにサブリビングを
インナーガレージに1階のスペースの大半をもって行かれるので、多くの場合LDKは2階に配されるのではないかと思います
我が家もそうです
この図面の通り、1階はガレージと客間としての和室と水回りでいっぱいいっぱいです
住むまでは和室なんてほぼ使わないだろうと思っていましたが、意外や意外、サブリビングとして大活躍しています‼
テイクアウトでご飯を買ってきたときや外出後に少し時間が空いて次の用事があるときなど、ほぼ和室で過ごしています
ここがこんなに便利とは思ってもいませんでしたが、いちいち2階に上がらなくて済むというのはとても助かります
そんなに広い必要はないかと思いますが、ガレージの近くに少しゴロっとできる部屋を置いておくことをお勧めします
④ガレージシャッターは電動に!リモコンはなるべく数多く注文を!
これは予算との兼ね合いもありますが、せっかく雨風に当たらずに済むなのに、シャッターが手動では結局濡れる羽目になってしまいます
なので、シャッターを電動にするという点に関しては予算を理由に妥協しない方がいいと思います(その分、オーバースライダーを巻き上げ式にするなどで予算を削減する方がいいと思います)
リモコンも多いに越したことはありません
クルマの中に1個、ガレージの中に1個、あとは予備に1個で、最低3個は必要かと思います
これは設計段階でお願いしておくことで、サービスで付けてくれました!
以上、ガレージハウスを実際に建ててみて、住んでみた感想です
これから建てようとしている方、まさに今計画中の方のヒントになればと思います
ちょっとだけ照明にこだわれば、夜にはこんなに贅沢な空間を演出できます♪