今回は間取りに関してです
いわゆる書斎の必要性、活用法などについて書いてみたいて思います
そもそも、書斎ってどんな部屋?
書斎と聞くと少しハードルが高くなる印象があるのではないでしょうか
こぎれいな部屋に本がいっぱい並んでいて、奥には小さな机と椅子があり、一人の時間を充実させるような部屋のイメージがあるのではないでしょうか
僕展示場をめぐっている間はそんなイメージがあり、実際、モデルルームにある書斎もそんな雰囲気を演出する造りのところが多かった印象があります
Wikipwdiaで検索しても
書斎(しょさい)とは、主に知識人や文人の居宅に設けられた、読書や書き物をするための部屋。中国語では「書房」もしくは「文房」といい、文字どおり書を読んだり文を書いたりする房(部屋)である。「斎」の字は「房」と同様に「部屋」を意味する。「山房」「文閣」など、雅称で表現されることもある。
机、蔵書とそれを収める本棚、文房具(文房の道具の意)などが備えられる。所有者が小説家や評論家など著述を職業とする者である場合は、その仕事場ともなる。昭和前期までの日本の書斎は畳に和机であることが多かったが、次第にデスクと椅子に移行し、現在ではパソコンが置かれることも多い。
と書かれています
こう見ると、書斎はとても頭のいいひとや文章を書く人にしか使いこなせないような印象を受けてしまいますし、僕のような一般人の家にこんなスペースは勿体ないと感じてしまうのではないでしょうか
そこで、実際に作ってみて、使ってみた感想も含めてまとめていきます
我が家の書斎
配置は?
我が家の書斎は1階の一番奥に配してあります
設計上のデッドスペースとなってしまう空間を確保した感じで、部屋の形もいびつな3.5帖の空間です
そこに造作の机と本棚を配しました
本棚においてあるのは仕事で使う本や趣味の本、あとは重要書類などを整理しておいてあります
実際に生活を始めて半年弱が経ちますが、書斎を書斎として活用しているのはこのブログを書いている時ぐらいです(笑
ほとんどは荷物置き場と化しています💦
実際の雰囲気は?
実際の雰囲気としてはこんな感じになります
ごちゃごちゃしていて恥ずかしいのですが、通勤に使うバッグなどを置くスペースとして普段は活用しています
ちょっと集中したいときや一人になりたい時などに籠れる空間があるのはうれしいことです
本当は少し掘り込み床にしたりと、もう少し秘密基地感を演出したかったのですが、予算の都合で断念しました😢(1段掘り下げるだけで+35万円でした)
設計時のポイントは?
我が家の書斎のポイントをいくつか紹介したいと思います
①机、本棚を作りつけにした
まずは造作家具にした点です
家を建てる際に家具を造作(建設時に作りつけてしまう)か後から家具を買って配置するかを決めなければなりません
我が家の書斎は部屋の形もあまりよくなく、狭いので、机と本棚は造作にしました
そのおかげでスペースを無駄にすることなく本棚や机を配置できました
造作家具は割高である点やあとから変更できない点がデメリットですが、後から家具を買う場合にくらべ、部屋にぴったりなサイズで空間を有効活用できる点や、机の脚がなくて済む点などにメリットがあります
書斎のように、しょっちゅう模様替えをするような部屋ではない場合には造作家具の活用はよいのではないかと思います
②机をL字型にした
造作机を導入する際には、気に入らなかった場合に交換することができません
そこで、机の形に関してはずいぶん悩みました
その中で出した答えがL字型の机です
作業スペースが無駄なく広く取れることと、机が2面になるので、使用用途を分けることができます
僕の場合は正面の机をいわゆる作業机としてPCや勉強などに使っています
右わきの机に関してはほぼ物置です(笑
通勤用のバッグの定位置になっています
それでも、2面を使い分けることでストレスなく使えています
正面にはツインモニターも設置して作業効率をupしています
一方、サイドのテーブルは完全に物置です
③本棚を天井ぎりぎりの高さまで配置した
これも造作ならではのポイントです
天井ぎりぎりまでスペースを使えるので、普段使わないものなどは上の方の棚に押しやることができます
これは完全に収納スペースとして活用できています
④窓を最小限にした
これは好みの問題かもしれません
人が居住する部屋には最低1つ以上窓を設置する義務があります
そのため、書斎にも窓は付けなければなりません
そこで我が家はもっとも小さいサイズの窓を選択しました
開けることもほぼないのと、小さな窓の方が騒音の入りが抑えられると考えたからです
実際、思っていた通りで、必要最低限の機能で満足しています
外の景色が入ってこないのは、集中できるポイントにもなります!
実際に書斎はマストアイテム?
さて、いろいろと書いてきましたが、書斎は実際に必要かという問題です
結論はマストではないが、あったら便利!ということです
大人になると自分の部屋がなくなってしまうので、そういう意味で書斎はあるとありがたいです
とはいえ、部屋数の問題や敷地面積の問題などで作れない場合もあるかと思います
そんな時はちょっと大きめの収納スペースとして空間を確保することをおススメします
実は、家を建てる時に服をしまうスペースとしてWIC(ウォークインクローゼット)、日用品をしまうスペースとしてリビング収納、食品をしまうスペースとしてパントリーなど、専用の収納スペースをメーカー側から提案されます
この時に一つ抜け落ちていて意外とかさばるのが本や資料です
書斎の一つの存在意義としては、この本や資料専用の収納スペースとしての空間だと感じています
仕事関連の資料やほんなど、リビングに置いておくのはちょっと気が引けますが、他に置く場所がなく結局平積みになってしまうことがあるのではないでしょうか
そんな時に書斎のような空間が役に立ちます!
そこで、書斎としてではないとしても、本の収納スペースとしてウォークイン書庫を設置することをおススメします
造作で天井までの本棚を作っておけば十分です
うまく整理すれば漫画などを置いておくのにも役立ちます
少し広さが確保できれば机を置いて書斎地しても使えます!
まとめ
書斎に関して自分なりに使用感も含めて考察してみました
結論としては書斎としてではないにしろ、本を収納する専用のスペースはあったほうがいいということです
そのスペースが十分にとれるなら書斎として設計すればいいし、広さ的に机を置くほどは取れないならウォークイン書庫として設計することをおススメします!
あらかじめ本のスペースを確保しておくことで後から大きな本棚を置いて、せっかくの広い部屋が狭く感じるなんてことを回避できます
普段は本なんか読まないし!という人にも、あったらきっと役に立つと思いますので、設計中、今後建設予定の方は、ぜひ参考にしてみてください!