昨日に引き続きエルグランド納車前整備の記事です
昨日はワイパーやルームランプなど、簡単な作業でしたが、本日はメインとなった作業の方のまとめです
昨日の作業でメインとして行ったのはスピーカー交換とデッドニングです
デュアリスの時もスピーカー交換は行い記事にしていますが、今回はデッドニングも含めて行っています
では作業です
まずはバッテリーのマイナス端子を外します
単なるスピーカー交換のみなら外さずに作業しても問題ありませんが、エルグランドはカーテンエアバッグが装備されており、その部分のピラーを外すので暴発防止目的に外しておきます


まずはフロントドアの内張りを外す作業です
ドアノブ裏とドアポケット下のメクラカバーを外し、裏にあるネジを外します
次にドアの下側にあるカーテシランプのカバーを手前に引っ張りユニットごと外します
見えてきたカプラー配線を外しておきます
あとは内張りを手前に引っ張って外します
青丸の部分にプラスティック製のクリップがついていますので、この位置関係を意識していきます
黄色矢印を入れた部分がきっかけづくりに使える部分です
ここに内張り剥がしを突っ込んで初めの1個のクリップを外します
これまで交換してきた車の中で最もクリップが多く、なかなか大変でした
内張りが外れたら晴れて純正スピーカーと対面です
エルグランドのフロントは楕円形の異形スピーカーになっています
素材自体はデュアリスなどと同じ、安そうな紙製でした
スピーカー交換のみならここまでで作業可能です
今回はデッドニングも行うため、サービスホールを覆っている蓋も開けていきます
こちらは赤丸部分でドアパネル、青丸部分でウインドーレールとつながっています
ボルトはT10です
そして緑丸部分でウインドーモーターと固定されています
これはT8のボルトですが、裏側から留められているのでとても作業性が悪いです
コのドアを設計した人に会えるならぜひ苦情を言いたいところです
ウインドーモーターの部分のボルトを外すとこのように3つのパーツになります
固定ベースとして黒いプラスティック製のサービスホールのふたがあり、車内側にモーター、ドアパネル側に可動部分のワイヤーがそれぞれ残ります
これでようやくアウターパネルにアクセスできました
サービスホールは大きいので、外すことができればデッドニングの作業性はかなり高いです
今回、フロントスピーカーとして取り付けるのはこちらです
スピーカー:KENWOOD KFC-RS174S
インナーバッフル:ALPINE KTX-N173B
デッドニング:エーモン デッドニングキットスタンダード No.2198
エーモン スピーカー背面制振吸音材 No.2365
です
これまで、ステージアでアルパインのスピーカー、Zでカロッツェリアのスピーカー、デュアリスでKENWOODのスピーカーをフロントに使ってきましたが、KENWOODの音の響き方が一番好みだったので今回は採用しました
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ケンウッド KFC-RS174S17cmセパレート2WAY2スピーカー車載用セパレートカスタムフィットスピーカーハイレゾ対応 価格:13,090円 |
1万円ちょっとの価格でハイレゾ対応という驚きのスペックです!
デッドニングで使用したセットはこれまでも使ってきているものなので使い勝手はよくわかっています
ということでアウターパネルのデッドニングを行います
まずはしっかりと脱脂を行います
セットに入っているアウターパネル用の制振材を貼りそのうえに吸音材を貼ります
制振材はインナーパネル用のものも少し使ってアウターパネル全面に貼りました吸音材はちょっと物足りない感じですので、追加で購入しておいてもいいかもしれません
スピーカー背面には専用の制振吸音材を貼っておきました


そしてインナーバッフルを取り付けます
今回はドアパネルに開いたスピーカーホールがかなりいびつな形だったので、ドアパネル側に下貼りのスポンジを貼り、インナーバッフルを取り付けました
この時、スピーカー配線のコードを通しておくことも忘れずに!
KENWOODのキットには日産用の変換コネクターが入っていないので、純正のコネクターを切断し、ギボシ加工して配線します
最後にスピーカーを取り付けます
スピーカーを比較すると、サイズとしては純正の方が大きいものの、裏のマグネットの容量は圧倒的にKENWOODの方が大きいです
そしてサービスホールのふたを戻します
この時に外すときに苦労したウインドーモーターの取り付けにかなり手間がかかります
モーターの取り付けには3か所のネジ穴と1つのモーター軸とその受けの計4か所がしっかり合わないといけません
このうち、モーター軸とその受けのかみ合わせがかなり大変です
四角い軸と四角い穴をぴったり合わせるのですが、窓自体は作業中にその自重で勝手に下がってきてしまいます
そうすると受けの角度が変わってしまい、軸が入ってもネジ穴と合わなくなったりします
軸を入れた状態ではモーターの向きが変えられないのでかなり大変です
おそらく、窓を全開にした状態で外しておくと後の作業は楽だったのかもしれません
軸があったらあとは裏方ボルトを3本締めて固定します
こちらも作業スペースが狭く大変でした
パネルを戻したら後は制振材を貼っていきます
この部分はプラスティック製で軽いので、サービスホールは無いもののしっかりと制振しておいた方がいいと思います
アウターパネルまでは難しそうという人であれば、この部分だけでもデッドニングすることをおススメします
両側ここまで作業して約3時間ほどかかりました
続いてツイーターの取り付けです
この時にAピラーの取り外しが必要になり、カーテンエアバッグの暴発の恐れがあります
今回はバッテリーを外してから3時間立っているので安心して外せます
Aピラーはクリップ2本で固定されています
ウェザーストリップを外し、隙間から内張り剥がしを突っ込むと少し浮きます
このクリップはカーテンエアバッグ装着者専用の特殊形状で、2段階方式になっています
また、再利用不可の商品なので、破壊して取り外します
このように内張り、ボディーそれぞれにしっかりとくっついており、その間がひもでつながっています
エアバッグが作動した際にピラーカバーが吹っ飛んでいかないようになっているようです
このひもの部分をニッパーで切断し、カバー、ボディーそれぞれのクリップを別個に外しておきます
クリップは純正部品で発注しておきました
写真に部品番号も載せておきます
後は純正のツイーターカバーを外しmボルト3本で留まっている純正ツイーターを外します
ツイーターの比較です
純正はかなり大きく、特性としてはスコーカーに近い感じです
コーンの素材はメインスピーカーと同じく紙製でした
続いて配線の加工です
このキットにはメインスピーカーから分岐してスピーカーまで続くパッシブネットワーク付きの配線が入っています
これを使うとドアパネルから車内に配線を引き込み、さらにダッシュボード裏を通してツイーター取り付け部分までコードを取りまわさなければなりません
エルグランドはドアパネルと車内をつなぐ部分はすべてカプラーになっているため、後から配線を追加しようとするとかなり大変です
そこで、せっかく純正でツイーターまで来ている配線をそのまま使うことにしました
付属の配線をパッシブネットワークの部分だけ切り取り、両端をギボシ加工して短くしたものを間にかませる作戦です
ツイーター取り付け側はもともとのギボシを活用するため半田付けして熱圧縮チューブで絶縁しました
純正コードの遊びが左右でかなり違いました
そのため、助手席側はギボシ加工できたものの、運転席側は全くできなかったので、熱収縮チューブでギボシ加工したコードを取り付けて延長しました
運転席側は手を離すとカプラーがダッシュボード内にもぐってしまう感じだったので、作業はちょっと大変です
取り付けたギボシにネットワーク付きの配線をつ挙げ、余った部分は純正ツイーターの入っていたスペースに押し込んでおきます
純正ツイーターカバーは穴を制振シートでふさぎ、中央に小さな穴を開けて配線を通しツイーターを固定します
ツイーターは両面テープ固定にしました
そしてせっかくAピラーを外したので、デュアリスから外して置いたパーツも取り付けます
取り付けるのはCOMTEC ZDR-013 (ドライブレコーダー)とCOMTEC ZERO 705V(レーダー)です
デュアリスの時と同じく、OBD-Ⅱカプラーから配線します
設定はメーカーサイトで確認し、3と4だけonの設定です
配線はウェザーストリップを通してピラーウィンドウをぐるっと回る形にしてツイーターの脇からダッシュボードに出しました
ついでにカーテシライトのバルブもLEDに変更しておきます
この作業は両側で2時間程度かかりました
ここまで終わったら外したピラー周りの内張りを元に戻し、バッテリーをつなぎます
これで初めて交換したスピーカーから音が聴けます
デッドニングキットに付属している確認CDを流しつつ、振動の大きい部分にポイント制振材を貼っていきます
おおよそ青矢印の部分になりました
ドアパネルが大きいので、スピーカーから離れた部分も知れなりに振動してしまうようです
この作業を終えたらドアの内張りを戻します
ようやく元野姿に戻りました
横向きの赤矢印の部分にツイーター、縦方向の赤矢印の部分にレーダーとドラレコがついています
本当はリアもスピーカー交換する予定でしたが、時間がなく諦めました
これは納車後の楽しみにとっておきます
というわけで、音質の比較動画です
撮影はスマホで、録音部位はフロントシートの間のコンソールです
音量は同じにしており、ドアはすべて閉じた状態です
ヘッドセットはメーカーオプションナビで、調整はしていません(というより調整機能はほぼありません😢)
iPod touchからBluetooth接続で再生しています
高音、低音の切れが良くなっています
リアも交換すればもう少しはっきりしてくるかと思います
フロントのパネルはがしはもう二度とやりたくないくらい大変でしたが、音の変化がはっきりしているので満足感は大きいです
最後に、今回の作業で使用したパーツ一式のリンクを貼っておきます
興味のある方はtryしてみてください
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使用した工具はラチェットレンチ、ドライバー、電工ペンチ、ヒートガン、半田ごて、内張り剥がし、ペンチ、ニッパーくらいでした