今回はエルグランドの簡単DIYネタです
2016年に某T社が特許を取得したことで話題になったアルミテープをペタペタ貼るだけのお手軽チューンをやってみました
ちょっとした工夫も含めまとめていきます
アルミテープの準備
我が家にあるホームセンターで購入したアルミテープの導電性を確認します
テスターを当てれば簡単にcheckできます
テスターもホームセンターで2000円弱で購入できます
針が右端に寄っているほど抵抗が少なく導電性が良好です


我が家のアルミテープはラッキーなことに導電性ありでした
奇跡的に裏面の糊にも導電性があるか確認してみましたが、やはり裏面は導電性なしでした



Zのドアハンドルだけはなぜか導電性があります
もしかしたら、T社のアルミテープのように静電気の放電を狙ってここだけ導電性を持たせているのかもしれません
そこで、ここを使っていきます
アルミテープをただ張っただけではアルミテープードアハンドル間での導電性はありません
この状態ではどれだけたくさんアルミテープを貼っても除電の効果はないでしょう
そこで、アルミテープの一部を折り返して裏側にも糊の無い面が接触するように加工をするとアルミテープードアハンドル間での導電性が得られました
この状態で装着すれば、ホームセンターの格安アルミテープでも除電効果を期待できるかもしれません
これを利用してエルグランドにアルミテープチューンを行っていきたいと思います
車内への貼り付け
まずは車内への貼り付けです
T社の特許の中でも、車内においてはステアリングコラムが最も帯電しやすく効果が出るとのことでした
理由としては、回転し地面との摩擦で帯電するタイヤと直接つながっているからだそうです
そう考えると、最近のスカイラインのような電子ステアリングのクルマでは効果がないのかもしれませんが、エルグランドは10年前の仕様なのでもちろん効果はあるタイプです
まずはコラムカバーを外します
エルグランドの場合、コラム下に1か所とハンドル裏に左右それぞれ1か所ずつプラスネジがあるのでそれらを外します
後は下側のコラムを引っ張るとジョイントが外れて分割できます
エルグランドのステアリングチルトは上下方向だけでなく、前後方向にもチルトします
コラムカバーを外すときはチルトを一番上で一番手前に引っ張った状態に調整すると作業しやすいです


アルミテープチューンに関しては、外から見えない部分にだけ施工しようと決めているので、コラムカバーも分解して内側に貼っていきます
しっかりと脱脂します
後はペタペタ貼り付けます
上側のコラムカバーも外れたのでそちらにも貼っておきます
後は元に戻して完了です
ステアリング感覚が劇的に変わることは無かったのですが、少し旋回がスムースになったかなという感じはします
あくまでもプラシーボ効果の域を超えている感じはしません
とはいえ、アルミテープチューンの中では最もお手軽な部分ですので、お試し程度にやってみるのはいいかもしれません
特に隠す必要がなければ、分解せずにコラムの下側にペタペタ貼るだけで十分です
吸気系
ここもお手軽ゾーンの一つです
市販車は長い吸気ノズルの中を空気が通ってエンジンに供給されます
その中で空気とプラスチック製のダクトの間に摩擦が生じ、静電気が帯電するようです
そうなると空気の流れが乱れ、スムースな吸気ができなくなり、パワーダウンにつながってしまうようです
そこでエアダクトを外して施工していきます
エルグランドは赤丸の部分にM10のボルトがあるのでそれを外せば引っ張るだけで取り外せます


こちらも外からは見えない部分に施工します
裏面はエアチャンバーも含めかなり複雑な形状です
しっかり脱脂しておきます
後はステアリングコラムと同じ要領でアルミテープをペタペタ貼ってもとに戻したら完了です
こちらは帯電によって生じるパワーロスが軽減されるという効果なはずなので、あまり体感はできません
ここも、隠す必要がなければボンネットを開けてペタペタ貼るだけなのでかなりお手軽です
外装
ついに外装系です
風を切って走る車で、最も摩擦が生じやすい部分です
ここが帯電することで空気の流れが乱れて、本来計算されているエアロダイナミクスの効果が発揮されない可能性があります
アルミテープチューンで除電してあげることで、本来の性能を引き出します
外装に関しては、目に見える部分にアルミテープを貼るわけにはいかないので、ジャッキアップなどをする手間がかかります
バンパー
バンパーは正面から風を受ける部分なので帯電しやすそうです
実際にT社の特許の中でもバンパーのアールの部分は施工個所として取り上げられています
まずはフロントバンパーからです
エルグランドはフロントタイヤ前方のアンダーカバーを外すとバンパー内部にアクセスできます
このくらいならジャッキアップせずにスロープだけで十分です


しっかり脱脂してアルミテープを貼っていきます
場所はバンパーのアール部分からサイドにかけての一番空気の流速が上がる部分です
ついでに半分めくったフロントのアンダーカバーにも一枚貼ってみました
続いてリアバンパーです
リアにはアンダーカバーなどは無いので、スロープで少し持ち上げてあげれば作業は簡単です
バンパー内部にはかなりのスペースがあります
フロントと同様に、サイドからアールにかけてと、リアセンターの底面にアルミテープを貼っていきます
バンパーへの取り付け後ですが、実は体感できるくらいに変化がありました❗
正直、何も変わらないと思ってやっていたので驚きです❗
車体が固くなったような感じで、旋回がスムースになりました
ちょっと手間がかかりますが、アンダーパネルのない車種では、手の届く範囲に施工してみるのはありかと思います
アンダーカバー
続いてはアンダーカバーです
最近の車種ではコンパクトカーを含め装着されている車種が多いと思います
車体底面の気流を整えることで揚力を抑え燃費を改善するためのものです
ここも空気の流れが大切な場所なので、可能な限り除電してあげれば効果が得られると思います
エルグランドはフロントのごく一部にしかアンダーカバーがついていません
取り外しも簡単なので、外して施工していきます
アンダーカバーを外してアルミテープを大量に貼り付けます
エアダム形状になっているので、その部分を中心に貼ってみました
流速を上げるための渦を発生させるためにエアダムが設けられていますが、渦が発生するということは、それだけ摩擦も生じるということですので、よりきれいな渦を起こせるようにアルミテープを貼る位置を考えていきます
効果についてはバンパーとの相互効果があると思いますが、やはり旋回がスムースになった感じはあります
フロントガラス回り
最後にガラス回りです
エルグランドの前面投影面積を占めるパーツの中で、導電性がない部品で最も面積が大きいのはフロントガラスなので、少しでも除電できれば空力特性的に有利になるのではないかと思われます
見える場所に貼りたくないというのもありますが、法令でフロントガラスには物を貼ってはいけないことになっています
そこで、トノカバーに隠れている部分、つまりガラスとして前方視界の確保に役立っていない部分に貼ることにしました
ストラットタワーバーを取り付けて際に行った作業でフロントのトノカバーを外します


トノカバーに隠れる部分にフロントガラスが少し残っているので、そこにアルミテープを貼っていきます
一応、下の端を回り込むように表と裏に貼っていきました
せっかく外したのでトノカバー裏にもアルミテープを貼っておきます
ワイパーモーター周囲は恐らく静電気が発生しやすいはずなので重点的に貼っていきます
後はトノカバーを元に戻して完了です
予定通り、アルミテープを貼ったことなんで微塵もわからないように隠せました
フロントガラスへの施工の効果については、汚れが付きにくくなるなどいくつかあるようです
空力的な部分についてはほぼ体感できませんが、今後、汚れが付きにくくなったりすればいいなと思います
施工上の注意
簡単なアルミテープチューンについてまとめてみました
オカルト的な部分もある気はしますが、特許も十ているのでそれなりの効果もあるのでしょう
注意としては、市販品のアルミテープでは糊面の導電性がないことが多く、ただ貼るだけでは効果がないということです
また、フロントガラスのように、法令で貼り付けが禁止されている部分もあるので、どこでも貼りまくらないようにしてください
また、一部ユーザーのレビューで、たくさん貼ったらエアコンダクトから熱風が吹いてきたというものを散見します
エンジンルームへの貼り付けで多く、おそらくアルミテープによる輻射熱でエンジンルーム内が熱くなってしまっているのではないかと思います
何事にも限度は必要ということです
また、このチューンは非金属のパーツにしか効果がありませんので、行う際は注意してください
金属パーツはすでにボディアースでバッテリーとつながり除電されていますので、貼っても変わりありません
まとめ
お手軽なアルミテープチューンを行いまとめてみました
効果を体感できる部分とできない部分があることに驚きました
お手軽に施工できる部分もあるので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか
今回紹介した部分以外にも、サイドミラーやリアウィンドウなどまだまだ特許として効果があるとされている部分はありますので、やりやすい場所があれば貼ってみてください
法令違反さえしなければ、害は無いはずなので気軽に挑戦できると思います