ガレージハウスで愛車と気ままな日々‼️ 目指せSETAGAYA base🚘的生活‼️

34歳の一般人です。クルマが好きすぎてガレージハウスを建てました。ローン地獄ですが頑張って返済中です。。。建設までの経緯やその後、愛車について少しずつ書いていきたいと思います。

Zブレーキオーバーホール 予定が狂ってリアだけ編

今回は前回の記事で少し触れたZのオーバーホールです

5万kmの中古で購入して7年が経ち、10万キロ目前になりました

最近はブレーキの効きに少し違和感を感じることもあったので、DIYオーバーホールを行います

ブレーキのオーバーホールとは

まずはどんなことをするかということです 

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クルマには前輪、後輪にそれぞれブレーキがついています

Zの場合は4輪ともブレンボ製の対向ブレーキが装着されています

そのブレーキキャリパー(写真の赤矢印の部品)を一度取り外してきれいに掃除して組みなおすという作業です

作業において難しいのは以下の4点です

①キャリパー固定ボルトの締め付けトルクがかなりきつい

②キャリパーを外した際のブレーキ液の処理

③ピストンの取り外し

④装着後のエア抜き

いずれもうまくいっていないとブレーキ性能に問題が生じ、最悪事故につながります

これまで2度キャリパー交換の経験があることと、時間、工具ともに余裕があったので今回はDIYで行うことにしました

 

キャリパーのオーバーホールに合わせて、パッドやローターの交換も推奨されていますが、今回はキャリパーオーバーホールのみとしています

 

ちなみに、必要な工具やパーツをすべてそろえて今回は4万円弱でした

ディーラーでお願いすると8万前後かと思いますので、半額ぐらいで済みました

 

今回購入した工具

今回のオーバーホールのために新たに買い足した工具です

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左から、バット、ピンツール、ブレーキ液、ゴム手袋、ブレーキクリーナー、ジャッキスタンド これらはオートバックス、ホームセンターで購入しました

その隣がフレアナットレンチ(10mm/11mm)です なんとホームセンタームサシで売っていました!

これがないとブレーキホースを外すときに舐めて無駄な作業が増えてしまいます

その隣がバキューム式ブレーキブリーダーです ブレーキのエア抜きを一人で簡単に行うためのものです

楽天で購入しました

一番右が袋ナットです

今回一つ試してみたいことがあり購入しました

M10、ピッチ1.0という特殊サイズも購入したのですが、残念ながら企画倒れでした😢

記事の最後に楽天のリンクを貼っておきます

 

作業の順序

ブレーキの整備については最後にエア抜きを行う関係から、マスターシリンダー(運転席側のボンネット内にあり)から遠い方から順に作業するのが鉄則です

そのため、今回のように4輪のブレーキキャリパーオーバーホールを行う際は

左後輪→右後輪→左前輪→右前輪

の順に作業します

そのため、今回はリア2輪分しか作業時間が取れませんでした

 

取り外し作業

キャリパー固定ボルト

何はともあれ、キャリパーオーバーホールで最初の難題がこの作業です

リフトがあれば話は別ですが、ガレージ作業のサンデーメカニックでは作業スペースがかなり狭く制限されます

その中で、キャリパーを固定しているボルト2本を外さないといけません

その締め付けトルクは150N/mです(ホイールナットが100N/mくらい)

今回はリア編なので、リアの取り外しについて書いておきます

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リアはキャリパー裏側の赤矢印のボルト2本がキャリパー固定ボルトになります

Zの場合、前後共にマルチリンクサスペンションで、リアのアーム類は特に入り組んでいるため、作業スペースがなかなか確保できません

ボルトは19mmですので、ラチェットのないソケットレンチをステンレス管で延長するか、タイヤ交換用のトルクレンチを使うと何とか力を入れられます

リアの下側のボルトだけはどうしてもソケットレンチが入らないので、メガネレンチで対応することになります

メガネレンチをかけてハンマーでたたけば回ってくれます

ここを普通の六角レンチで突っ込むと確実に舐めて二度と外せなくなるので、しっかりとメガネレンチを購入しましょう

このボルトさえ外せれば後はブレーキライン系のボルトを外すだけでキャリパーが取り外せます

ポイントとしてはキャリパー固定ボルトは緩めるだけにして、ブレーキライン系のボルトをすべて外してからキャリパーを外すようにしてください

ブレーキライン系のボルト

続いてはブレーキライン系のボルトです

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キャリパー裏のこの部分です

青矢印がブレーキラインを固定しているボルトでM12、赤矢印がブレーキラインとキャリパーの連結部のボルトでM10です

赤矢印のボルトは舐めると大変なことになるので、必ずフレアナットレンチを使いましょう

これを外すとブレーキ液が垂れてくるので、バットで受けます

後は出すぎるとマスターシリンダー内にエアが入ってしまうので、注意が必要です

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今回は写真のようにM10、ピッチ1.0の袋ナットをかぶせて完全にコントロールする予定でしたが、企画倒れでした

どうしても脇から少しずつ垂れてきてしまう状態だったので、4輪同時オーバーホールを諦め、1輪ずつ作業することにしました

ただ、この袋ナットだけでもかなり漏れのスピードは抑えられるので作業自体は落ち着いて行えるようになるのでおススメです

 

ピストンの取り外し

オーバーホールで次の難関がピストンの取り外しです

いろいろな方法がネットに乗っていますが、対向キャリパーの場合エアで押し出すのはかなり難しいです

そこで今回はブレーキパッドを外し、まずはピストン戻しを挟んでブレーキを踏んでピストンを押し出し、その後ピストン戻しを外してローターまでピストンを押し出してからキャリパーを外しました

こうするとすべてのピストンが均一に押し出されているので後の作業がしやすくなります

残りは力ずくです

今回は出すとカバーを外して、その溝にラジオペンチの先を差し込み、ペンチをハンマーでたたいて取り出しました

何とかピストンにもキャリパーにも傷をつけずに取り出せました

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洗浄

ここまで来たらオーバーホールも折り返しです

外したキャリパー、ピストンを心行くまで洗浄します

今回は錆やかじりもなく、状態はかなり良かったので無理には洗いませんでした

キャリパーは食器洗い用洗剤で丸洗いに

ピストンとピストンホールは1500番の耐水サンドペーパーで軽く研磨してブレーキクリーナーで水と汚れを吹き飛ばしました

これだけでもかなり見た目はよくなります

 

組み上げ

後は分解したのと逆の手順で組み上げていきます

今回使用したのはこちらのシールキットです

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楽天で購入しました

純正部品番号はAY620-NS032です

日産純正部品ですがディーラーより3000円ほど安いです

入っているのはリア左右分のシーリングブーツ、ダストブーツ、エア抜きピンのキャップです

グリスは入っていません

各パーツにはブレンボのロゴが打ってあります

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新しいシーリングキットを傷つけないように注意しながら組み上げていきます

ピストン、シーリングには新しいブレーキ液を少し塗ってから組み上げます

ダストブーツはピストンの溝に嵌めて下側に伸ばしきってからキャリパーに組み付けると裏返しになったり引っかかったりせずに簡単に組付けできます

キャリパーが組み上がったら車体に取り付けてブレーキラインを戻します

 

エア抜き

最後の難関です

すべての作業の締めですが、最も気を使います

まずはキャリパーを組み付けてブレーキパッドも取り付けた状態でブレーキを何度かポンピングします

この時にかなりブレーキ液が減るので、リザーバータンク内の残量に注意しましょう

するとキャリパー内にブレーキ液が満たされてペダルが重くなります

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ここでようやくバキューム式ブレーキブリーダーを使用します

キット内のブレーキ液補充用のボトルに新しいブレーキ液を入れてリザーバータンクに入れておきます

これで自動的にブレーキ液は供給されます

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続いてブリーダーのホースをキャリパーのエア抜きピンに挿し、本体をエアコンプレッサーとつなぎます

後はエア抜きピンを少し緩めてバキュームをかけると勝手にエアが吸い出されてきます

ホース内に抜けてくるブレーキ液にエアが混じらなくなったらエア抜き完了です

これをキャリパーの外側、内側のピンでそれぞれ行います

不安な場合はその状態で再度ブレーキをポンピングして、ブリーダーでのエア抜き作業を行えば万全です

コンプレッサーからのエア圧が高すぎるとエアを噛んでしまうので注意が必要です

また、ホースは青矢印の部分をエア抜きピンより少し高くしておくとエア抜きの状態が把握しやすくなります

ここまで作業したらキャリパーのオーバーホールは完了です

作業のまとめ

今回は袋ナットの作戦が失敗したので1輪ずつのオーバーホールになってしまいました

今日4時間かけてリア2輪の作業が完了したので、今度時間があるときにフロント2輪の作業をしたいと思います

今のところ、補充するブレーキ液には日産純正品を使っているのですが、すべてのオーバーホールが完了したらWAKO'Sのブレーキ液に入れ替えるつもりです

作業自体は単純ですが、いくつか気を付けないといけない部分や必要な特殊工具があります

そのあたりを理解して、自己責任で行えるのであれば、多走行車のブレーキ性能の回復に役立ってくれると思います

 

今回使用した部材(楽天へのリンク)

ジャッキスタンド

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ピンツール

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WAKO'S ブレーキフルード

WAKO'S/ワコーズ/SP-4スーパープロフォー

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バキューム式ブレーキブリーダー

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M10 ピッチ1.0 袋ナット

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シーリングキット(リア)

PITWORK(ピットワーク)/リヤー シールキットカップキット AY620-NS032 /スカイライン/フェアレディZ

価格:6,217円
(2021/5/8 21:16時点)
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ちなみにですが、このシーリングキットはamazonの方が少し安く出ています

僕は楽天ポイントの都合上楽天で購入しましたが、特に縛りがない場合はamazonの方がお得ですのでリンクを置いておきます