今回はクルマネタです
今僕が乗っているフェアレディZですが、ついに新型のZ35型が発表となりました
こうなると過去のモデルの中古車市場は値崩れし、買いやすくなります
そこで、ニッサン、マニュアル車をこよなく愛する僕が、Z33の魅力と、こんな人におススメ、こんな人にはおススメしないという点をまとめてみます
後半に現行のZ34との簡単な比較も載せてみますので、中古で探している方は参考にしてみてください
- Z33型について
- グレードについて
- 実際にZに乗って気になること、買う時に注意すべきポイント
- Z33の中古車を探す際に注意した方がいいと思うこと、グレード別の見分け方
- Z33こんな人におススメ!
- Zを選ぶときにぜひチェックしておいてほしいポイント
- Z33とZ34の違い
- まとめ
Z33型について
Z33型は2002年から2008年まで製造されていた日産の2シータースポーツカーです
主要諸元
諸元表はこのようになっています(後期型の数値です)
基本スペックとしては
エンジン 3500cc、自然吸気エンジン(VQ35DE or VQ35HR)
ミッション 6MT or 5AT
ラインナップ クーペ、ロードスター
足回り 前後マルチリンク式サスペンション
ホイール 前後18インチ(F 225/45R18, R 245845R18)
性能 ドラッグの低減を達成し、フロントゼロリフト(Cd値 0.30)
最低地上高 120mm
指定燃料 無鉛プレミアムガソリン
特徴
Z33の大きな特徴としては大排気量NAエンジンとスポーツカーにしては重たい車重という点です
1個前のZ32型はターボでしたが、この型からNAエンジンになっており、ターボ仕様車はありません
大排気量NAエンジンの特徴としては、低回転からトルクが太く非常に運転しやすいということが挙げられます
ターボと異なり、全回転域でエンジンパワーのみの素直なエンジン特性なので、急にパワーが出てコントロールを失ったり、低回転域でパワーがなくエンストしやすかったりすることはありません
反対に、高回転域は苦手な領域ですので、5500回転を越えてくると加速も鈍り重たい感じがしてしまいます
さらに、1.6tという重たい車重も相まって、キビキビ旋回していく感じはありません
そのため、サーキットでバリバリ走るというよりは街中や高速で気持ちよく余裕をもって走るクルマというイメージです
とはいえ、VQエンジンになってからのZ(Z33型、Z34型)の中で、唯一SUPER GTに出場した個体ですので、レースに出たのと同じ車に乗れるというロマンに満ちています
エンジン
Z33型に搭載されているエンジンは日産の名機の一つに挙げられるVQ35エンジンです
2000年から生産、搭載が始まったエンジンで、3500CC,NAエンジンで非常に信頼性の高いエンジンです
Zのほかにはスカイライン、エルグランド、フーガ、プレサージュなどといった、当時の日産の高級車種にこぞって搭載されたエンジンです
エンジン特性は各車種ごとにECU制御を変更して最適化されており、トルクカーブが車種ごとに少しずつ異なります
Z33の場合はほぼフラットトルクになっており、2000rpmくらいから4500rpmくらいにかけて安定した高トルクを出力できるようになっています
そのおかげで、非常に乗りやすく扱いやすいエンジンです
運転席周り
Zの運転席周りはドライバーの心をくすぐるデザインになっています
メインのメーターはタコメーターを中心にした3連メーターデザインでアルミのフレームと相まって視認性は抜群です
他の車種とは全く異なったデザインなのも魅力的です
さらに、ダッシュボード上に純正3連メーターが付いており、左から電圧、油圧、デジタルメーターとなっています
デジタルメーターはいくつかの表示項目(車速、燃費、走行時間、航続可能距離)から選択可能です
足元のペダルはR34のGT-Rと同じデザインです
ブレーキ、クラッチペダルにはゴムの滑り止めが付いており、踏み損ないを防いでくれます
しかし、アクセルペダルが奥に位置しており、ブレーキペダルとの距離もあるので、heel & toeはちょっとしにくいです
クラッチは純正の時点でもやや重めに設定されており、ミートポイントは手前目です
収納スペース
Z33型の最大の弱点は収納スペースの無さです
2シータークーペボディーであり、車内空間は狭い印象です
Zの特徴としてはラゲッジスペースに設けられた大きなリアストラットタワーバーです
これは重たい車重を支えるため、ボディーフレームと一体構造になっており取り外すことはできません
そして、このタワーバーがラゲッジスペースのど真ん中に位置しているためにかなり収納スペースが制限されてしまいます
収納力としてはキャディーバック2本がやっとです
しかも、キャディーバックの積み方も指定されており、この通りにしないと引っかかってしまいます
また、2本積むとゴルフバッグを積むスペースはほぼなく、なかなか厳しい収納力です
その他の収納としてはこの程度しかありません
グローブボックスは助手席後ろにありそれなりの収納力がありますがシート後面なので出し入れは非常に不便です
斜めに切れ上がった収納なので、奥行きの割に入れられるものが少ないのが欠点です
運転席側はオプションのBOSEサラウンドシステムのウーファーが入る予定の場所になっており、サラウンドシステム非搭載車では貴重な空間が、蓋されてしまって何にも使うことはできません
後はシート後面のプロテクター部分に小さな収納(写真内のボックスティッシュが入っている部分)が運転席側と助手席側にそれぞれ1つずつありますが、ボックスティッシュもしっかりとは入らないくらいのサイズです
おまけ程度にルームミラー部分にサングラス収納用のスペースもありますが、スポーツタイプのものは入らないのでほぼ意味はありません(笑
その他はセンターコンソールに小さな収納と、メーカーオプションナビ非搭載車限定でダッシュボード上面に小さな収納が設置されます
ドリンクホルダーは充実しており4か所、ドアポケットは左右についていますがドアの形状の都合上とても浅く、A4の地図を入れることはできません
こんな収納力なので、Z33に乗っていて一番困るのが手持ち鞄の置場所です
2人乗る時は、手荷物もラゲッジに入れないといけないのは結構面倒です
グレードについて
Z33には特別仕様車を除いてベースグレード、バージョンS、バージョンT、バージョンSTの4つのグレードがあります
それぞれを簡単に解説すると
ベースグレード:ごくごく一般的な仕様
バージョンS:スポーツ仕様
→ブレンボキャリパーが純正で装備され、重たい車体でもスポーツ走行に耐えうる制動力が付加されています
バージョンT:ラグジュアリー使用
→本革シートが奢られています
バージョンST:バージョンS+Tの仕様
→ブレンボキャリパーに加え本革シートも装備されるという贅沢仕様です
エンジン出力やミッションの減速比などの基本性能についてはグレード間で違いはありません
外観上もグレードエンブレムが装着されているわけではないので、細かく見ないとどのグレードかはわかりません
実際にZに乗って気になること、買う時に注意すべきポイント
実際にZに乗っていて気になる部分をまとめてみたいと思います
クーペスタイル3ドアのボディ
Z33は横から見るとドア2枚でロングノーズ、ショートデッキのきれいなクーペスタイルです
車内はというと、キャビンスペースとラゲッジスペースがつながったハッチバックスタイルです
シャシーを共有するV35型スカイラインクーペとはその点が大きく異なります
メリットとしては、少ない収納空間ですが、ラゲッジとつながっているので、カバンなどを直接ラゲッジに詰め込めるという点があります
欠点としてはリア周りのノイズがキャビンにそのまま入ってくるという点です
リアタイヤが太いので、ロードノイズはそれなりのものがあり、さらにハイグリップタイヤなどにすればさらにノイズは大きくなります
シート後面にスピーカーがあり、オーディオで打ち消すことはできますが、雨の日などはやはり気になる部分です
後方視界の悪さ
スポーツカーのどうしようもない弱点です面積は広いものの寝たリアガラスのせいでルームミラー越しの後方視界はかなり制限されます
また、空気抵抗を考慮した小さなサイドミラーは縦方向に非常に狭いので、上下方向の後方視界はかなり狭いです
車体自体は小さめですが、丸みと厚みがある車体なので、後方の死角は大きめになってしまいます
バックモニターが標準装備になった時期の車ではないので、後付けのバックモニターはあったほうが安心感はあると思います
我が家のZはついていませんが、今のところ問題はありません
内装塗装の弱さ
これはZ33の持病です
高級感を出すため?なのか、柔らかい厚めの塗装がなされています
そのため、中古で購入するとすでに塗装が剥げていたり、ベトベトになっていたりします
我が家のZもそうですが、エアコン吹き出し口、ウィンドースイッチ周囲、センターコンソール、メーターフードにこの塗装がされており、剥がれていることがほとんどです
これは前期から後期まですべてに共通の塗装なので、メーカーに対策品があるわけではなく、気になれば新品に交換する(同じとそうなので結局時間が経てば同じことになる)か、塗装するかカバーをかけるかという対応が必要になります
Z34になるとこの部分は革張りになり、こんな苦労は不要になっています
維持費
大排気量スポーツカーなので、維持費はかなり嵩みます
燃料はハイオク指定で、平均燃費は一般的には6~8km/Lくらいです
最近はあまり乗っていませんが、通勤で使っていたころは年間のガソリン代が78,138円でした
2017年のデータなので、ハイオクのガソリン代がまだ130円後半から140円のころのものですので、今となってはもう少し嵩んでしまいます
エンジンオイルについてはメーカー指定のEスペシャルというオイルになるので、1回の交換で約1万円になります
タイヤについては上記のようにサイズが大きく扁平も低いので1本あたりの価格も上がります
ちゃんとしたメーカーのそれなりのブランド(Michelin pilot sportやBRIDGESTONE POTENZAなど)を履けば、1回の交換で約12万程度かかります
タイヤライフについては運転の仕方や銘柄にもよりますが、PIRELLIのP ZEROを履いて通勤で使っていた感じ(年間6000km~8000km走行)では約4年持ちました
税金は非常に負担になります
最終型でもすでに14年落ちなので、高年式重税(自動車税130%)となります
3500ccのエンジンなので、年間の自動車税は67,030円です
後は車検時の重量税が49,200円です
ということで、ざっくりと年間の維持費が199,768円です(タイヤ30000円/年、重量税25,600円/年、オイル交換1回/年で計算)
その他に、古くなるにつれての不具合箇所の修繕費がかかる可能性があります
固定式ラジオアンテナ
これは気になる人は気になる部分です
クラシカルなスポーツカーらしく、ラジオアンテナは固定式です
事犯品で短くすることはできます(このアンテナもアフターマーケット品です)が、完全に取り去ることはできません
Z34やマツダロードスターもこのような固定式ラジオアンテナで、スポーツカーのアイデンティティとなっています
気になる方はちょっと気になるかもしれません
比較的低めの着座位置、サポート弱めな純正シート
スポーツカーなので、着座位置は低めです
車内にはしゃがみこみながら乗る感じで、足元空間が広く、足を延ばして座る感じになります
我が家のZは運転席がフルバケットシート、助手席が純正シートですが、見てわかる通り純正シートではサイドサポートがかなり低く、スポーツカーのシートとしてはものさみしいサポートです
Z33の中古車を探す際に注意した方がいいと思うこと、グレード別の見分け方
ここからは中古でZ33の購入を考えている方向けの内容です
個人的な意見が多いですが参考にしてみてください
購入後の目的別の注意点
まずは購入後の使用目的別に注意点をまとめてみます
Zを楽しみ、長くゆったり乗りたい人
まずはゆったりと長く乗りたい人向けです
そういう人にはぜひ中期型以降のZ33をおススメします
理由としては中期型にマイナーチェンジした段階でサスペンション回りが大きく変更され、乗り心地が格段に向上しました
前期型はとにかく硬く、突き上げが強いため、ゆったりと乗るには向きません
中期型以降であればかなりマイルドな仕上がりになっていますので是非中期型以降を探してください
また、改造されていない個体を探すのも長く乗るポイントです
Zの場合はスポーツカーに分類されるので、サーキット走行している可能性もあります
エアロやメーターなど、社外品が多くついている場合にはそういった乗り方をされている可能性がありますので、見えない部分が傷んでいる場合があります
エンジンやミッションの場合には購入後に大きな出費が出る可能性もありますので、できるだけ純正のノーマル車を探してみてください
そんな方にはこちらのサイトがおススメです
nissan公式の中古車サイトです
全国の日産中古車センターにある在庫だけが登録されており、クルマの状態はいいものが多いです
またディーラーから買うことになるので、アフターサービスも安心できます
欠点としては、やはり一般的な中古車サイトに比べてややお高くなってしまう点ですが、日産のネットワークを使って他県の中古車を取り寄せたりもできるので、選択の幅は広がります
とにかくZという車に乗りたい
とにかくフェアレディZに乗りたいという方は前期型がおススメです
値段的にかなりお手頃になっており、手が出しやすい状態です
また、Zの特徴としてはアフターマーケット品が非常に多いので、問題のサスペンション回りもアフターマーケット品に交換してしまえばあまり気にならなくなります
そういった場合には一般的な中古車サイトでの検索の方がいい場合が多く、うまくいけば初めからエアロや足回りに手が入っていたり、複数のアフターマーケットパーツが付いた個体を手に入れることができます
このような、代理で中古車を探してくれるサービスもありますので、こういったサービスを活用して希望する条件のZを探し出すのも手かと思います
サーキットで走りたい
サーキットで走りたいという方にはぜひバージョンSかSTをおススメします
先に書いた通り、重たい車重のクルマなので、ブレーキに対する負荷が非常に大きいです
そのため、純正でブレンボの対向キャリパーが付いているグレードの方が長けています
維持費としてはブレンボブレーキの方が純正より倍くらいコストがかかりますが、早く走るためにはしっかり止まる保証がないといけないので、ブレンボ付のグレードをおススメします
こういった方には一般的な中古車サイトで広く探してみることをおススメします
そうすることで、同じグレードの中で比較して選ぶことができるので、納得の1台にたどり着くことができるのではないでしょうか
ちなみに、一般的な中古車サイトの場合、よほどの小さなショップ以外はどのサイトにも広告が打ってあるので、どこで探してもほぼ同じ車がヒットします
そのため、どこかのサイトで目星をつけ、最終段階で他のサイトで条件を絞って探してみると、無駄な時間をかけずに探すことができていいかと思います
グレード別の見分け方
ここからはZを探すときの手がかりを書いていきます
まずは型式を見分けるポイントです
我が家のZは中期型のバージョンSです
写真が準備できるのが中期型だけなので、それをベースに書いていきます
前期型と中・後期型の違い
前期型と中・後期型で大きく異なるのはヘッドライト、テールライトと内装です
黄色矢印で示した部分です
この状態のものはすべて中期型か後期型です
前期型との相違点は
・内装ではハザードスイッチの位置です
前期型はシフトノブより後ろにあり、中後期型は前にあります
・ヘッドライトではバルブの本数です
前期型はロービームとハイビームが別々のバルブになっているので、ユニとの中に電球が1つとプロジェクターが1つ入っていてもう少しごちゃごちゃした感じになっています
・テールライトでは電球の種類です
前期型はハロゲン式のテールランプですが、中後期型になるとLEDタイプになり写真のように蜂の巣のような見た目になります
オプションでクリアレンズもありますが、LEDなら中後期型というのは変わりありません
前・中期型と後期型の違い
前・中期型と後期型で大きく異なるのはボンネットの形状とエンジンです
写真の青矢印の部分です
後期型になるとエンジン形式がVQ35HRに変更になります
それに伴い、エンジン自体がやや縦に大きくなってしまったため、それを納めるためにボンネット形状が変更になりました
写真で示した形状であれば前・中期型です
後期型との相違点としては
・ボンネットのスリット
エンジンの高さをカバーするため、後期型では矢印部分のスリットがなくなり、少し盛り上がった形になっています
見た目ですぐにわかる相違点です
・エンジンの吸気
HRエンジンに変更になり、吸気システムが単発から双発になりました
後期型では矢印のエアクリーナーが運転席側にもついています
ボンネットを開ければすぐにわかる相違点です
エアクリーナーが2つになったため、吸気効率は上がっていますが、メンテナンス費用(エアクリ交換代)は倍になります
ベースグレード、バージョンTとバージョンS、バージョンSTの違い
ここからはグレード感の違いです
まずはSが付いているのと付いていないものの違いです
先に書いた通り、ブレーキキャリパーが異なります
Sが付いているグレードには、写真のような金色のブレンボキャリパーが付いています
これが大きな違いとなりますので、S付きのグレードを探している方はまずは足元を確認してください
ちなみに、純正でブレーキキャリパーであれば、マスターシリンダーの容量についてもブレンボ対応になっていますので、後々のスペックアップの際にも役立ちます
ベースグレード、バージョンSとバージョンT,バージョンSTの違い
今度はTが付いているかいないかの違いです
これは内装に現れます
Tがついていないグレードでは、シートがファブリック生地になっています
Tが付いていると本革になっています
ラグジュアリー志向の方は車内のシートを確認することをおススメします
Z33こんな人におススメ!
いろいろと書いてきましたが、結局Z33はどんな人におススメかというと
・日産が大好き!スポーツカーが大好き!という人
・GTで走った車を所有したい!という人
・日常の足という意味での利便性よりも、所有数喜び、走る喜びを大切にする人
・クルマの維持費がかさんでもへっちゃらな人(それ以外を犠牲にできる人)
・乗りやすい、扱いやすいスポーツカーが欲しい!という人
・ATでもスポーツ走行を楽しみたい!という人
こんな人にはぜひおすすめかと思います
やはり、時代にそぐわず無駄の多いクルマです
重たいのに2人しか乗れず、3500ccというデカいエンジンを積んでいるのに荷物はほとんど載せられず、ハイオクでリッター6-8km程度しか走りません
税金も整備のためのパーツ代も割高です
それでも、そんな欠点を埋めて余りある魅力のあるクルマだと思います
とはいえ、金銭的にかなり覚悟のいるクルマであることも事実ですので、しっかり考えて手を出してみてください
Zを選ぶときにぜひチェックしておいてほしいポイント
Z33の中古車を選ぶ際にぜひチェックしてほしいポイントをピックアップしておきます
車体底面、フロントバンパー下の傷
Zの車高はスポーツカーの中でもそこまで低くはありません
しかも、フロントオーバーハングは短く、よほどのことがない限り純正バンパーではバンパー下を擦ることはありません(エルグランドの方が何倍も擦ります)
そのため、純正バンパーでバンパー下に大きな傷がある場合、車高を下げて乗られていたかサーキットなどで使われていた可能性があります
その場合、足回りに大きなダメージを追っている可能性があるので注意が必要です
車体底面に傷がある場合は猶のことです
内装周りの傷
先に書いた通り、内装の塗装が剥げやすいため傷が目立ちます
対策品がないため、基本的にはそのままにするか自分で塗るかになります
乗り始めてからあまり手を掛けたくない方はぜひチェックしてみてください
ちなみに、中古車サイトの写真では抜けがちな部分として、センターの3連メーターのメーターフードの塗装が剥げやすく、ここは車外からかなり目立つので要チェックです
オーディオセット
これは納車後の拡張性に関わります
メーカーオプションのナビが付いてしまっていると、空調関連の情報もナビ画面上に表示されます
そうなると、古くなったナビを社外品に交換できなくなってしまいます
また、メーカーオプションナビはCDしか対応していなかったりと、オーディオ関連でも非常に弱くなってしまいます
車内のAV環境も整えたいという方は純正ナビ非搭載車を選ぶようにしてください
純正ナビ車では3連メーターのすぐ下にモニターが付いていますのですぐにわかります
ヘッドライト
年式が古い中古車ではつきものですがヘッドライトの黄ばみがある場合は要注意です
純正部品は片側7万くらいです
社外品は数万円のものもありますが、デザインが大きく変わってしまいます
Zのヘッドライトは面積が大きいので黄ばんでいると目立ちますし、光量不足で車検に通らない可能性もあるので注意してください
過剰なカスタム
前のユーザーによって過剰にカスタムされている場合も注意が必要です
車検に通らなかったり、必要以上に過負荷になり不具合が出てきたりします
ちなみに、アフターマーケット品などを使って状態を戻そうとしても
足回り(ショック+サス)で1式15万から25万
マフラーで10万前後
ブレーキ回りで10万以上
外装回りは20万程度とかなりコストがかかります
見た目はかっこよくても、後から費用が掛かる可能性があることを十分に認識しておきましょう
ETC
これは以外と盲点ですが、2022年末から使えなくなる機種があり、さらに2030年にはさらに多くの機種が使えなくなります
2022年に使えなくなるものは2009年以前の基準で作られた一部の機種です
Zのような古い車種についているETCでは該当する可能性が高くなりますので注意が必要です
特に、ビルドインタイプで取り付けられている場合、交換が大変な可能性もありますので注意してください
メーカーパーツ在庫
Z33は販売時期から13年以上経過しているので、メーカーのパーツ在庫も少なくなってきています
そのため、故障してもパーツがすぐに手に入らないことがあります
最近ではクラッチ周りのレリーズフォークがバックオーダー待ちで数か月在庫なしの状態でした
そのため購入時に不具合箇所がある場合、先にメーカーにパーツ在庫があるか確認しておくか、納車時に整備して納車してもらうようにお願いした方がいいと思います
Z33とZ34の違い
最後に、ほんのちょっとだけZ33と現行のZ34の違いをまとめておきます
まず一番の違いはエンジンです
Z34型では3700ccに排気量がアップしています
それに伴い、年間の自動車税は増税なしの状態で66,500円です
少し古くなり、13年落ちになると86,450円になってしまいます
その代わり、より豊かなトルクとパワーでゆとりのあるドライビングを楽しめます(国内ではややオーバースペック気味ですが。。。)
あまりにもトルクが太いので、乱暴なクラッチ操作で発進すると、信号の右折の発進時などでホイールスピンします
外観ではライトの形状が異なります
ヘッドライト、テールライトともにブーメラン型の切れ上がったデザインになり、より精悍な印象になっています
その他、タイヤのサイズもアップしており、純正で19インチのホイールになっています
このため、走行性能は上がりますが、タイヤ代はかなり上がってしまいます
内装ではラゲッジスペースが大きく改善されています
33型でラゲッジスペースのど真ん中を貫いていたリアストラットタワーバーはシート後方に移動され、ラゲッジスペースはひと固まりで大きな空間が確保されています
このため、33型よりも大きな荷物が詰めるようになります
ちなみに、33型はキャリーケースが入らないので、34型になって1つだけですがそれが入るようになったのは大きな変化かと思います
また、シート後ろの収納もバスケットタイプになっているので、手荷物を車内に置いておけるようになりました
そして、Z34の大きな目玉装備の一つがシンクロレブコントロールです
MT車のシフトチェンジの際に、車両側が選択したギアに合わせてエンジンの回転数を合わせてくれるというものです
これにより、heel & toeやdouble clutchを行う必要がなくなり、MT車の運転がより簡単になります
生粋のMT乗りからすると邪道とも思える装備ですが、スイッチ一つでoffにもできるので、初心者でも気軽にMT車に挑戦できる(エンストはするけど変速ショックはなくなる)のは大きなメリットかと思います
まとめ
Zへの熱い思いもあり、かなり長い記事になってしまいました
これからZを手にしたいと考えている方は、参考にしてみてください
この先、過剰なエコの推進とガソリン車の廃止で、こんなに魅力的で楽しいクルマが出てくることはもうないでしょう
所有して後悔することは絶対にないと思いますので、一生に一度はスポーツカーのステアリングを握ってみてはいかがでしょうか