今回はクルマネタです
最近は空力にはまっています
Zについてはグランドエフェクターを付けたりフェアリンクを付けたりと、車体底面の空気の流れにこだわってやってきました
ここで、大きな問題となってくるのが後方の空気の流れです
最近散在気味なので、今あるものでできることをして後方の空力の改善に取り組んでみました
コンセプト
今回行いたい作業のコンセプトはこの動画の通りです
隙間時間で見ているYOU tubeで面白そうな内容の話を見たので、自分のクルマにも採用できないか考えていました
車体後方の渦を使った整流です
これまでにグランドエフェクターやフェアリンクなど、車体底面の整流を頑張ってきました
結果、何となくですがニュートラルステアで落ち着き、非常に扱いやすい印象になっています
そこで、今度は後方の整流も行って、さらに直進安定性、接地感を上昇させていきたいと思いました
Zの後方の現状
我が家のZは基本的にはノーマルバンパーにかぶせるハーフエアロが付いています
リアにはエアロワークスというメーカーのエアロキットが付いています
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AERO WORKZ/TK STYLE フェアレディZ Z33 リアディフューザー センター部:カーボン製 サイド部:FRP製 価格:55,524円 |
廉価な部類に入るエアロキットなので、付けた後はこんな感じです
矢印で付けた部分のチリがあっておらず、隙間が空いています
現状は市販の隙間埋めテープを貼ってごまかしていますが、それでもごまかしきれないぐらいの隙間が空いてしまっており、ちょっとカッコ悪い感じです
このまま6年ほど乗ってますが、フルバンパー交換をしようにも、なかなか理想の形のものがないので、この隙間を逆に活用していこうと思います
今回の作業
今回の作業は簡単です
この隙間から風が抜ける道を作ってあげることです
出口はすでに空いているので、入り口を作ってあげればいいということになります
バンパー外し
付けたまま作業を行うと思ったのですが、ハーフエアロがバンパーを外さないと外せない構造でした
取り付けも自分で行っていたのですが、もう6年前の話なので記憶のかなたでした
ということでバンパーを外していきます
テールライトを外して隠れているネジを外してクリップを外せばバンパーが外れます
Z33はリアナンバープレートがボディに固定されているので、そのステーを跳ね上げてバンパーの隙間から抜いてあげることでフリーになります
ここまで行ければ作業は半分終わったようなものです
ということで風の入り口を確認していきます
よく聞くパラシュート効果(リアバンパー内にバンパー下から風が入り、パラシュートの要領で後方の抵抗になること)の原因となりそうな部分を確認してみたのですが、なんと純正の時点ですでにほとんどの部分に蓋がされていました
Z33は大きなタイコが横たわるマフラー形状なので、センター部分は大きなスペースはありません
我が家の場合はHKSのマフラーに交換しているので、この部bンは少し風の入り口になりそうな感じでした
そして、普通ならマフラー横、リアタイヤ後方の青丸部分に大きなパラシュートができることが多いのですが、Zはすでに鉄板で入り口がふさがれていました(赤矢印)
その分、青丸部分に通じていたので、リアタイヤハウスのインナーカバーについたダクトと、車内からの脱気用のダクトのみでした(黄色丸)
ということで、そこまで効果は期待できないかもしれませんが、ここまで来たので完遂しておきます
風の通り道作成
というわけで作業を進めていきます
まずはエアロ側で風が通りやすいように加工します
3分割ですのでそれぞれ作業します
サイドのパーツはボディ側の部分の爪を少し削って出口を広げます
エアロ内部に空気が溜まらないように、適当に発泡ウレタンを流し込んで空洞を埋め、カッターで切って形を整えました
その後、黒で染めて目立たないようにしています
センターのパーツはバンパーに沿った形状なのであまり改造の余地はありません
ディフューザーのフィンの部分に穴を開けようかとも思いましたが、後ろから見たときに目立ちそうなので止めました
上側の空間を少し削ってスペースを空け、黒で塗っておきました
最後に空気の入り口を作ります
これは思い切りが必要です
マスキングテープでエアロに隠れる部分をマーキングし、その部分で強度に影響しない程度に穴を開けていきます
マルチツールがあれば簡単に穴を開けられます
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今回はサイドのエアロに向けて1か所ずつと、リアに向けて2か所開けました
この後、ハーフエアロを取り付けてブロワで風を送ってみたのですが、それなりに可出が流れている感じでした
バンパー取り付け
あとはバンパーを取り付けて完成です
外した時とは逆の手順です
見た目上は、作業前と何も変わっていません
良く除くと赤矢印部分の隙間が少し広がっていますが、初見ではわからない程度です
チリのあってないエアロだねといった感じの印象です
おまけ
せっかくリアバンパーを外したのでアルミテープチューンも追加しておきました
リアバンパーの内側に複数追加しました
これも一種の空力アップデートです
少しでも後方の空気の流れが速くなってくれることを願っています
完成後
ということで作業は完了しました
バンパーの取り外しから取り付けまでで約4時間でした
途中乾燥時間もあるので、実質の作業時間は3時間弱ぐらいです
発泡ウレタンの取り扱いが初めてだったので手こずりました



ということで、Zの後方の風の流れの理想形です
赤い矢印のように風が流れるはずなので、青車線の部分に陰圧が生まれます
そこに今回作った空気の通り道から空気が流れていってくれればいいなと思います
一番右の写真の緑矢印の流れです
それによって、水色部分に負圧が生じてくれればリア回りがさらに安定するといった算段です
基本的にはどこかからの陽圧で風を抜く計算ではないので、陰圧が生じなければそのままですし、陰圧が生じれば少し空気が抜けやすくなるかなといった感じです
バンパーを取り付けた状態でブロワで風を送っても明らかに風が抜けてくるといった感じはありませんでした
バンパーに開けた穴が下向きなので、出口と直通していないのが原因かと思います
そのため、今回のDIYについてはほぼノーリスクです
空けた穴はエアロで見えませんし、ここから風が流れなかったとしても作業前と同じ状況になっているだけで悪くなることはありません
一方、少しでも風が流れてくれさえすれば後方安定性が上がるはずなので、ノーリスク、ローリターンの理想的なDIYでした
しかも、今あるものだけでできるので予算はほぼゼロです
実際に走ってみた感じですが少し車速が上がると後方の安定性が上がったような気もします
あくまでプラセボの域を出ませんが、満足感は大きくやった甲斐はあるかなといった感じです
まとめ
今あるもので、ノーリスクDIYをしてみました
空力関連は奥が深く、いろいろと試しながらやっていくのは非常に面白いです
今回のようにリスクやコストが低くできるものについては積極的にやっていきたいと思っています
現状、次なる進化のために2000円弱のパーツを発注しています
車検等の条件を確認して、問題なさそうならつけて見たいと思います