家づくり中って、照明計画かなり悩みませんか?
我が家もかなり悩みました。
特に我が家を建てた当時は、完全に“ダウンライト時代”。
モデルハウスもSNSも、
- 間接照明
- ダウンライト
- ホテルライク
が主流でした。
ただ、正直に言うと、自分はそれまでダウンライト中心の家に住んだことがありませんでした。
実家も普通のシーリングライト。
賃貸も普通の照明。
なので、
「ダウンライトだけで本当に暗くないのか?」
という疑問が設計中にありました。
さらに、自分が技術職ということもあり、
「手元暗いと作業しにくい」
という感覚がかなり強くありました。
設計中は基本的に設計士との話をすることばかりです。
照明計画に必要な照度の計算などは設計士の専門分野ではなく、話し合いの中ですぐに答えが出ることでもありませんでした。
その結果、
「ここも」
「ここも一応」
と、造作や作業スペース周りへ次々ダウンライトを追加していきました。
最終的に、営業担当から、
「照明代、結構いってますね」
と言われるくらいには盛られていました。
そして7年住んだ現在。
かなりハッキリ分かったことがあります。
それが、
“役立ちそうな光”
と
“必要な光”
は全然違ったということでした。
脱衣所の造作棚上のダウンライト、全く使わなかった


まず分かりやすいのが、脱衣所の造作棚上のダウンライトです。
当時は、
「ここでドライヤーとか使うかもしれないし、手元明るい方がいいよね」
という感覚で独立したダウンライトを追加しました。
写真の通りこのダウンライト単体ではon/offで明るさに差はあります。
ただ、実際に住んでみると、全く使いませんでした。
理由はかなりシンプルで、
“すぐ後ろにメインのダウンライトがあったから”
です。


実際、ON/OFF比較しても、ほとんど差がありません。
脱衣所程度の広さだと、最近のLEDダウンライトで十分な明るさが得られました。

さらに、この造作棚の後ろのダウンライトは脱衣所のメインライトなので、必ず点灯します。
そうなると、この独立ライトはほぼ使われないまま7年経ちました。
玄関は“家の顔”だった。でも実生活では“通過点”だった
次に後悔しているのが玄関周りです。

ここはかなり設計士の“やる気”が入っていました。
- 下駄箱下の間接照明
- 和室框下の照明
- 独立したアプローチ照明
- 追加ダウンライト
など、とにかくホテルライク感を盛っていました。
完成当初は確かにかなりかっこよかったです。
ただ、実生活ではほぼ使っていません。
そもそも、我が家は普段この正面玄関から出入りしません。
ガレージ側動線の方を圧倒的によく使っています。
さらに、玄関やアプローチって、実際は
- 荷物
- 子供
- 雨
- 夜
などでバタバタしていることが多い。
結果として、
“勝手についてくれるセンサーライトだけで十分”
になっていきました。
実際、独立照明をONにしても、思ったほど明るさも変わりません。
しかもスイッチ式なので、
「わざわざ点ける」
という動作自体が面倒になっていきます。



結局、
「おしゃれな光」
より、
「勝手についてくれる光」
の方が圧倒的に使われるようになりました。
玄関回りは室内だけでなく、アプローチ側にもセンサーライトとスイッチ式のライトが埋め込まれています


正直、センサーライトだけで十分な明るさが確保できるので、スイッチ式の方は一切使っていません
玄関回りについては、設計士のこだわりもたくさん詰まっていて、入居当初はとても気に入っていた部分でしたが、実際の生活の中では全く活用されることのないライトになってしまいました。
テレビボード上のダウンライトも、実生活では不要だった


リビングのテレビボード上にも独立したダウンライトを入れています。
これも設計当時は、
「造作テレビボードだから照らしたい」
という感覚でした。
Instagramで、造作のテレビボードを間接照明できれいに照らし出す投稿をみて、かっこいいなと思った記憶があります。
ただ、実際にテレビを見るとなると、テレビ上が明るいと普通に映り込みます。
しかも、テレビボードの上って、暗くても実生活で特に困りません。
結果として、この照明も全く使わなくなりました。
今振り返ると、
“見せる照明”
としては綺麗でも、
“生活を快適にする照明”
ではありませんでした。
ただ、設計段階ではどうしても、
SNSやモデルハウスの“完成された空間”が魅力的に見えてしまいます。
実際の生活動線や使い方は家庭ごとに違うのですが、設計中はそこまで具体的に想像しきれません。
結果として、我が家では“見せるための照明”と“実生活で使う照明”にズレが生まれていきました。
和室の照明分割は最初はそこまで悪くなかった



逆に、完全に失敗とも言い切れない場所もあります。
それが和室です。
我が家の和室は、5.5畳程度のスペースなのに、4+1で独立したダウンライト構成になっています。
今振り返ると、少し盛りすぎだったとは思います。
設計時は客間としての使用を考えていました。
そのため、一灯だけ点けて少し暗めにする使い方は意外と悪くありませんでした。
常夜灯として使うには1灯だけの光量はちょうどいい感じでした。


ただ、和室については、我が家の場合設計時と今の用途は大きく異なっています。
今はガレージに近いその場所を活かして
- DIYの際の室内作業場として
- 遠征前後などの荷物の一時保管場所として
- 外から帰ってきたときの下の子の一時的な遊び場所として
こんな用途で活用されています。
そうなると、常に全灯点灯モードでしか使わなくなってしまいました。
生活様式の変化も見越した照明設計の難しさを感じています。
本当に暗かったのは、スタディスペースだった
逆に、実際住んでから、
「こここそ照明必要だった」
と思ったのがスタディスペースでした。
ここはダウンライト一灯のみ。
しかも暖色系です。

設計時には、
「必要ならスタンドライト置けばいいよね」
という感覚だったと思います。
ただ、実際には、
- 狭くなる
- 配線邪魔
- 格好悪い
で、スタンドライトを置く案はかみさんに却下されました。
そもそも、ここはコンセントの位置なども結構頑張って考えたのですが、実際に生活してみると目立たないように棚の奥に隠したコンセントや、左右非対称に設置したコンセントの位置のせいで、スタンドライトの配線を引くには非常に不便でした。
結果として、ダウンライト一つでの運用となり普通に暗い。

しかも、文字を書いたりPC作業したりする場所なので、本来必要だったのは
“雰囲気”
ではなく、
“照度”
でした。
今なら、
- ダウンライトを2灯
- もっと高照度
- 昼白色系
にしていたと思います。
結局、生き残ったのは“生活を助ける光”だった

逆に、今でもかなり重宝している照明もあります。
それが、
- センサーライト
- ガレージ作業灯
です。
特に玄関、廊下、アプローチのセンサーライトは本当に便利。
- 荷物
- 子供
- 夜
- 帰宅
など、何も考えず勝手についてくれるだけでかなり快適です。
さらに、ガレージ前には自分のアイデアで手動の作業灯も付けています。
これがかなり便利でした。
北陸だと、
「急にタイヤ交換必要」
みたいなことも普通にあります。
そんな時でも、夜にしっかり外作業できます。
つまり最後まで生き残ったのは、
“おしゃれな光”
ではなく、
“生活を助ける光”
でした。
スイッチ計画もかなり重要だった
照明を増やした結果、スイッチもかなり増えました。
正直、普段使わないスイッチはもう何がどこか分かりません。
パチパチ押して、光った場所を確認する感じです。



これらはすべて我が家の玄関回りについているライト用のスイッチです
3個とも別々の場所についており、総勢12個のスイッチになります。
もちろん、複数個所についているということは、同じライトを制御するスイッチも隠れています。
ライトがたくさんあるせいで、スイッチも増え、その結果、どれがどこにつながっているかを覚えないといけないだけでなく、やはりスイッチが多いとごちゃごちゃした印象が生まれてしまうので、ここはセンサーライトに絞ってスイッチも整理しておけたらよかったなと思っています。
そこで、今なら、
- センサー系
- 演出系
- 作業系
などである程度まとめていたと思います。
また、普段は便利なセンサーライトも、DIY作業中に不意にきえてしまうので、ガレージのセンサーライトについては
- センサーモード
- 常灯
- OFF
を切り替えられる3極スイッチにしていたと思います。
今なら、“後から変えられる照明”を選ぶかもしれない
最近DIY系YouTubeなどを見ていると、
「最初から全部決め打ちする」
より、
「後から調整できる」
方向へ考える人が増えている気がします。
その代表がダクトレール照明です。
我が家を建てた当時は、完全に“ダウンライト時代”。
とにかくスッキリ見えることが正義でした。
ただ、数年住んでみると、
「ここはいらなかった」
「逆にここはもっと欲しかった」
が結構出てきます。
そう考えると、後から位置や種類を変えられるダクトレールって、実生活との相性はかなり良いのかもしれません。
住んでみないと、“欲しい光”は分からない
結局、照明計画って、
“どれだけ明るいか”
ではなく、
“どこで”
“いつ”
“何をするか”
だったんだと思います。
設計中は、
「暗かったら嫌だから一応追加」
をかなりやりました。
その一方で、おしゃれさへの配慮から一部照明を減らしたりしていました。
でも、実生活では、
- 勝手についてくれる
- 必要な場所だけ明るい
- 作業しやすい
そういう光ばかりが生き残りました。
逆に、
“見せるための光”
は、思っていたより使われなくなっていきました。
我が家で最後まで生き残ったのは、
“見せるための光”
ではなく、
“生活を助ける光”
でした。
住んでみるまで、
「欲しい光」
だと思っていたものが、実際にはほとんど使われず、
逆に、設計段階ではそこまで重視していなかった
「必要な光」
ばかりが毎日使われるようになっていました。