数か月ほど前から、BRZで気になることがありました。
音楽を聴いていると、運転席側のフロントスピーカーから音が出ていないような気がしたのです。
音楽自体は普通に聞こえるのですが、右側から音がしないような違和感がずっと続いていました。
そこで、ナビのフェード・バランス機能を使い、出力を右フロントへ全振りしてみました。
すると、やはり運転席側からはまったく音が聞こえません。
その状態で音量を少しずつ上げていくと、あるところで突然スピーカーから音が鳴り始めました。
一度鳴り始めると、しばらくは右フロントからも問題なく音が出ています。
しかし、そのまま使っていると、いつの間にか再び音が消えてしまいました。
我が家のBRZは、納車直後に純正スピーカーからカロッツェリアのセパレートスピーカーへ交換しています。
それから大きな問題もなく使えていましたが、今回は運転席側だけ音が出ない状態になってしまいました。
最初に疑ったのは、ツイーターとドアスピーカーへ音を振り分けるために取り付けていたクロスオーバーネットワークです。
過去に行ったビビリ音対策の際、ネットワークや配線を狭いスペースへ収めるため、少し無理に押し込んでいました。
そのため、
ネットワークの接触部分に負担がかかり、接触不良を起こしているのではないか
と考えました。
そこでネットワークを補正してみたところ、一度は音が出るようになりました。
これで原因を特定できたと思い、新しいスピーカーを購入して交換しました。
しかし、実際の原因はまったく別の場所にありました。
今回は、BRZの運転席側スピーカーから音が出なくなった原因と、原因を十分に切り分けないまま不要な部品交換をしてしまった経緯についてまとめます。
BRZのフロントスピーカーは納車直後に交換
我が家のBRZは、2023年の納車直後にフロントスピーカーを交換しました。
その際の記事はこちらです。
ドアスピーカーとツイーターは、カロッツェリアのセパレートスピーカーへ交換しています。
我が家のBRZはRグレードで、純正6スピーカー仕様です。
そのため、ダッシュボード上にスコーカーは付いていません。
ただし、スコーカーのない6スピーカー仕様でも、ツイーター部分には4極のコネクターが使われており、スピーカー配線は単純な分岐ではありませんでした。
そこで、純正の4極コネクターをそのまま使えるように配線を加工し、カロッツェリアのパッシブネットワークを組み込んでいます。
当時は自分なりに配線を確認し、左右とも問題なく音が出ることを確かめて作業を終えました。
その後、今回のトラブルが起こるまで、特に問題なく使用できていました。
運転席側のスピーカーから音が出なくなった
今回の作業のきっかけは、運転席側のスピーカーから音が出ていないことでした。
助手席側からは普通に音が出ていますが、運転席側からはまったく音が聞こえません。
オーディオの左右バランスを変更し、出力を運転席側だけにしてみても、やはり音は出ていない状態でした。
しかし、そのまま音量を上げていくと、ある一定のところで突然音が鳴り始めます。
一度鳴り始めると、しばらくは右フロントからも問題なく音が出ています。
ところが、いつもの音量まで戻してしばらく聴いていると、再び右側からの音が消えてしまいました。
これまではBRZに乗るときもラジオを流していることが多く、音声中心の放送では片側から音が出ていなくても、そこまで大きな違和感を覚えていませんでした。
それが、先日の福島遠征で音楽を流したことに加え、最近は通勤にもBRZを使い、訳あってAmazon Musicで音楽を聴きながら運転することが増えました。
音楽を聴く機会が増えたことで、右側から音が出ていない違和感が、はっきり分かるようになったのです。
スピーカー本体が故障した可能性もあります。
ただ、以前から少し気になっていた部分がありました。
それが、ツイーター周辺に設置していたクロスオーバーネットワークです。
最初に疑ったのはクロスオーバーネットワーク
BRZでは、過去にツイーター周辺から発生するビビリ音に悩まされました。
その際の記事はこちらです。
特定の路面や速度域になると、毎回同じようなビビリ音が発生し、非常に不快でした。
素材同士が接触しているのではないかと考え、さまざまな場所に緩衝材を貼りながら対策を進めましたが、なかなか原因を特定できませんでした。
最終的に原因として疑ったのが、ツイーター周辺に収めていた余分な配線とクロスオーバーネットワークです。
これらがダッシュボード内部へ当たり、振動によってビビリ音を発生させているのではないかと考えました。
そこで、配線やネットワークへ緩衝材を取り付け、狭いスペースの中へ押し込むように固定しました。
この対策によってビビリ音は改善しました。
しかし、今振り返ると、ネットワークや配線にはそれなりの力が加わった状態になっていたと思います。
今回、運転席側から音が出なくなったことで、
ビビリ音対策の際にネットワークを無理に押し込み、接触部分を傷めてしまったのではないか
と考えました。
ネットワークを取り出して確認すると、配線が出ている付け根付近が曲がっているように見えます。
音楽を流したまま、その周辺をコネコネと動かしてみると、音が出たり途切れたりする症状も確認できました。
そこで、アルミ板を使って曲がっていた部分をまっすぐに押さえ、音が出る位置で固定してみました。
すると、運転席側から安定して音が出るようになりました。


この結果から、
やはりクロスオーバーネットワークの接触不良が原因だった
と判断しました。
触れば症状が再現され、固定すれば音が安定します。
この時点では、ネットワークが原因だと考えるだけの根拠がそろったように思えました。
しかし、今考えると、ここで音が復活したことが判断を誤らせたのだと思います。
ネットワークを動かした際には、ネットワーク本体だけでなく、その周囲にある配線や接続部分も一緒に動いています。
実際には別の場所で起きていた接触不良が、ネットワーク周辺を動かしたことで一時的に改善しただけだった可能性があります。
クロスオーバーネットワークの故障と考えて新品を購入
一度は音が出るようになったものの、アルミ板でネットワークを押さえているだけでは、いつ症状が再発するか分かりません。
そこで、クロスオーバーネットワークだけを交換できないか探してみました。
しかし、自分が探した範囲では、カロッツェリアのスピーカーに付属していたネットワークと同じものを、単品で購入できる場所は見つけられませんでした。
市販の汎用クロスオーバーネットワークも販売されています。
ただし、使用するにはクロスオーバー周波数や対応インピーダンスなどを考える必要があります。
知識のない自分が適当なものを選んでも、狙った音にならない可能性がありますし、スピーカーへ負担をかけることも心配でした。
そこで、すでに数年使用しているスピーカーでもあり、無理に修理して使い続けるよりも、スピーカー一式を新しいものへ交換することにしました。
今回購入したのは、KENWOODのセパレートスピーカー、
KFC-RS175S
です。

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ケンウッド|KENWOOD 17cmセパレートカスタムフィット・スピーカー KFC-RS174S 価格:11980円 |
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以前乗っていたエルグランドでもKENWOODのスピーカーを使っていたため、今回は久しぶりにKENWOODを選びました。
取り付け方法やカロッツェリアとの構造の違い、実際に聴いてみた音質については、次回の記事で詳しくまとめます。
新品へ交換しても運転席側だけ音が出ない
まずは時間の都合から、助手席側のスピーカーを交換しました。
助手席側は特に問題なく音が出ました。
その後、運転席側も同じようにKENWOODへ交換しました。
これで左右とも安定して音が出ると思っていたのですが、実際に音を確認すると、運転席側だけ音が出たり出なかったりします。
スピーカーもネットワークも新品です。
それでも、交換前と同じ側だけに同じような症状が残っています。
ここでようやく、
原因はスピーカーやネットワークではないのではないか
と考えました。
本来であれば、新しいスピーカーを購入する前に、ここまで切り分けておくべきでした。
本当の原因は納車時に自分で加工した配線
運転席側の配線を一つずつ触りながら、音の出方を確認していきました。
すると、納車直後にスピーカーを交換した際、自分で加工したコネクターとネットワークの結線部分を動かすと、音が出たり出なかったりすることが分かりました。


原因は、スピーカーでもクロスオーバーネットワークでもありませんでした。
最初に自分で加工した配線の接触不良です。
その部分を一度取り外し、改めて結線し直しました。
すると、運転席側からも問題なく音が出るようになり、その後は配線を動かしても音が途切れなくなりました。
これでようやく、本当の原因を特定できました。
自分の過去の作業を信用しすぎていた
今回の一番の反省点は、自分が過去に行った作業を疑わなかったことです。
スピーカーやネットワークは市販品です。
一方、純正コネクターへ合わせるための配線は、自分で加工して取り付けたものです。
接触不良が起こる可能性を考えれば、市販の部品よりも先に、自分で加工した接続部分を確認するべきでした。
しかし、納車からこれまで問題なく使えていたことで、
自分が加工した部分は大丈夫だろう
と思い込んでいました。
さらに、ネットワークをアルミ板で補正した際に一度音が出たため、ネットワークの故障だという考えを強めてしまいました。
今振り返ると、ネットワークを触ったことで周囲の配線も動き、たまたま本当の接触不良部分がつながっただけだったのだと思います。
見た目が怪しい場所と、本当の原因が同じとは限りません。
部品を交換する前に配線全体の切り分けが必要だった
今回のように片側だけ音が出ない場合、スピーカー本体を交換する前に、
車両側の配線、加工した接続部分、クロスオーバーネットワーク、スピーカー本体という順番で、一つずつ原因を切り分ける必要がありました。
ネットワークを一時的に外して音を確認したり、左右のスピーカーを入れ替えたりしていれば、スピーカー本体が原因ではないことを交換前に判断できたと思います。
今回は、
ネットワークを補正したら音が出た
という結果だけで原因を決めつけてしまいました。
その結果、本来は必要のなかったスピーカー交換をすることになりました。
不要な交換だったけれど、結果的には音も好みになった
原因だけを考えれば、今回のスピーカー交換は不要でした。
接触不良を起こしていた配線をつなぎ直せば、これまで使っていたカロッツェリアのスピーカーも、そのまま使えた可能性があります。
ただ、KENWOODへ交換したことで、以前よりも自分の好みに近い音になりました。
現在は左右とも安定して音が出ており、きれいな音で音楽を楽しめています。
完全に無駄な交換だったとは思っていませんが、原因の切り分けを十分に行わず、部品を購入してしまったことは反省点です。
次回は、KENWOOD KFC-RS175Sへの交換作業と、以前のカロッツェリアとの音の違いについてまとめます。
まとめ
今回は、BRZの運転席側スピーカーから音が出なくなったため、フロントスピーカーを新品へ交換しました。
当初は、過去のビビリ音対策で無理に押し込んだクロスオーバーネットワークが原因だと考えていました。
しかし、新品へ交換しても同じ症状が残りました。
最終的な原因は、納車直後に自分で加工したコネクターとネットワークの結線部分に起きていた接触不良でした。
DIYで取り付けた電装品に不具合が出たときは、市販品の故障だけでなく、まず自分で加工した部分を疑う必要があります。
今回、最も信用していた自分の過去の作業が、本当の原因でした。
部品を交換する前に、配線を一つずつ確認して原因を切り分ける。
当たり前のことですが、自分の作業だからこそ見落としてしまうこともあるのだと、改めて感じたトラブルでした。