家づくり中、二階リビングについて調べると、結構ネガティブな記事が出てきます。
- 階段が大変
- 子育てに向かない
- 老後が不安
- 荷物運びが面倒
- 一階が使われなくなる
- 宅配が不便
などなど。
実際、我が家も設計中にかなり言われました。
それでも最終的に二階リビングを選択し、気づけば7年。
今振り返ると、
「言われていたほど困らなかったこと」
と、
「実際に住んだから分かったこと」
の両方がかなり見えてきました。
今回は、そんな我が家の“二階リビング7年目のリアル”についてまとめてみます。
なぜ、わざわざ二階リビングを選んだのか
そもそも、我が家が二階リビングを選んだ理由はいくつかあります。
まず大きかったのが、インナーガレージを作りたかったこと。
しかも、単なる駐車スペースではなく、
- DIY
- メンテナンス
- 荷物積み下ろし
- 雨や雪を気にしない生活
まで考えた“趣味空間”としてのガレージです。
そうなると、一階のかなり大きな面積をガレージが占めることになります。
さらに、
- 周囲からの視線
- 採光
- 開放感
も考えると、LDKは二階の方が合っている気がしました。
もちろん不安もありました。
特に、
「子育てで大変そう」
という意見はかなり見ました。
でも実際に7年住んでみると、設計時に想像していたものとはかなり違う生活になっていました。
二階リビングにして、一階と二階の役割がかなりハッキリ分かれた
まず、我が家でかなり大きかったのが、一階と二階の役割分担です。
今の我が家はかなり極端なくらい、
- 一階=作業・収納・物流・洗濯
- 二階=家族の生活空間
に分かれています。
二階には、
- LDK
- 主寝室
- 子供部屋
など、家族が普段過ごす空間を集約。
一方、一階には、
- インナーガレージ
- 洗濯・脱衣スペース
- 書斎
- 和室
などを配置しています。
この分離、実際に住んでみるとかなり快適でした。
「リビングから愛車を眺めるガレージ」にしなかった理由
インナーガレージの家って、
「リビングから愛車を眺められます」
みたいな設計がかなり人気です。
確かに、完成写真やモデルハウスで見るとかなりカッコいい。
ただ、実際にガレージを“趣味空間”として使い始めると、話が変わってきます。
DIYを始めると、
- 音
- 臭い
- 汚れ
- 作業時間
が普通に発生します。
タイヤ交換や工具作業を始めれば、当然それなりに音も響きます。
しかも、インナーガレージって結構音が反響します。
その状態でLDKが直結していると、実生活ではかなり気を遣いそうだなと、今は思っています。
その点、我が家はガレージと生活空間がしっかり分離されています。
だから、
- 夜でもDIYしやすい
- 音をそこまで気にしなくていい
- 臭いがLDKに来にくい
というメリットをかなり感じています。
もちろん、愛車を愛でる空間は残してある
リビングとガレージを離したことで、愛車との距離が開いてしまうように感じます。
しかし、我が家ではそれを防ぐために一階の廊下にガレージを眺めるためだけの窓を付けています。
この記事の通り、ガレージ全体を見渡せるのではなく、愛車の好きな部分だけを切り取るように、あえて小さな窓にしました。
これによって、ふとした瞬間に愛車を感じることができますし、ガレージ全体の生活感からは少し距離を置けるので、よい選択だったと思っています。

今では窓枠部分が娘のランバイクのトロフィー置き場になっており、一階の廊下を通るたびに大好きな愛車と娘のこれまでの頑張りを見ることができる空間です。
二階リビング最大の欠点、“一階が見えない問題”はTAPOでほぼ解決した
二階リビングでよく言われるのが、
「一階の様子が分からない」
問題です。
これは確かに、昔だったらかなり不便だったと思います。
ただ、今は見守りカメラがあります。
我が家はTAPOを導入していますが、これがかなり便利でした。
ガレージで作業していても、
- 子供の様子
- 一階の状況
- 音
をすぐ確認できます。
さらに、音声通話機能もかなり便利。
以前は、
「ご飯できたよー」
みたいな連絡をLINEでしていました。
でも、DIY中って、
- 手が汚れてる
- スマホ見ない
- 通知に気づかない
ことが結構あります。
その点、直接音声で呼びかけできるのはかなり快適でした。
昔だったら“欠点”だったものが、今はテクノロジーでかなり変わっているんだなと感じています。
子育て面では、むしろ安心感の方が大きかった
二階リビングって、
「階段危ないですよね?」
とかなり言われます。
もちろん、そこは今でも注意しています。
ただ、実際に住んでみると、我が家ではむしろ安心感の方が大きかったです。
まず、子供が勝手に外へ飛び出していく不安がほとんどありません。
一階LDKだと、
「気づいたら玄関開けてた」
みたいな話を結構聞きます。
でも、二階リビングだとまず階段があります。
さらに、我が家は階段前にベビーゲートを設置しています。
すると、二階全体がほぼ安全圏になります。
LDKだけでなく、廊下も含めて子供たちが自由に走り回れる。
特に下の子はかなり動き回るタイプなので、この“広く動ける感じ”はかなり良かったみたいです。
しかも、子供って意外と環境に慣れます。
今のところ、我が家では階段転落事故は起きていません。
むしろ、小さい頃から階段を使っていたおかげか、階段の上り下りはかなり早く上達した気がします。
洗濯動線は、むしろかなり快適だった
二階リビングって、
「洗濯大変そう」
と言われます。
でも、我が家についてはむしろかなり快適です。
ここは完全に、かみさんの動線設計が上手かったと思います。
我が家は、一階のサニタリーを中心に洗濯動線がかなりコンパクトにまとまっています。
流れとしては、
- 脱衣所で脱ぐ
- 横の洗濯カゴへ
- 隣の洗濯機へ
- 造作棚で一旦ピット
- 干す
- 乾いたら再び棚でピット
- そのまま収納
という流れ。
しかも、階段の目の前に洗濯機があります。
なので、
- 二階で着替えた服
- 朝使ったタオル
などを、降りるついでにそのまま洗濯機へ入れられます。
結果として、二階リビングだから困るという感覚はほとんどありません。
むしろ、
「洗濯拠点をどこに作るか」
の方が重要なんだと思います。
“すごい設備”より、“自然に回る動線”の方が強かった
以前、モデルハウスで、
「二階から洗濯物を落とせるダストシューター」
みたいな設備を見たことがあります。
当時は、
「すごい!」
と思いました。
ただ、今振り返ると、
- 面積削る
- 結局下へ行く
- 詰まりそう
- 子供が変なもの入れそう
など、色々気になる点もあります。
その一方で、我が家の洗濯動線って、特別な設備はほとんどありません。
でも、動線そのものはかなり自然に回っています。
しかも子供たちも、小さい頃から自然に流れを覚えていました。
今思うと、
“特別な設備”
より、
“自然に動ける流れ”
の方が、実生活ではかなり重要だったんだと思います。
廊下を削らなかったのは正解だった
最近の家って、
「廊下を減らして部屋を広く」
という考え方がかなり多い気がします。
実際、我が家も廊下を削ればもっと部屋を広くできたと思います。
それでも、自分はかなり意識して廊下を残しました。
理由はシンプルで、
“廊下の空気感”
って、他では代えがたいと思ったからです。
結果的に、この感覚はかなり正解でした。
我が家は回遊動線をかなり意識しています。
- キッチン→パントリー→ダイニング
- 主寝室→WIC→子供部屋→廊下
などが、引き込み戸を開けることで回遊できる構造になっています。
これ、実際かなり快適です。
子供たちも、廊下含めて自由に走り回っています。
今振り返ると、
“最短距離”
より、
“余白”
の方が生活には重要だったのかもしれません。
書斎は、“理想通り”ではない。でもかなり役立っている
設計時、書斎にはかなり憧れがありました。
ただ、実際に住んでみると、
「毎日何時間も座って作業する部屋」
にはなりませんでした。
その代わり、今はかなり便利な“作業基地”になっています。
特に大きいのが、
- 大事な書類を分離できる
- 子供に触られない
- デスクトップPCを常設できる
こと。
今は、
「風呂でアイデア浮かぶ」
↓
「そのまま一階で修正」
みたいな流れがかなり増えました。
生活空間と少し離れているので、作業に集中しやすいですし、夜遅くなっても寝ている家族を気にせずに作業ができるのは助かっています。
実際に少し気になる部分もある
もちろん、良いことばかりではありません。
まず夏は普通に暑いです。
特に我が家は西側に大きな掃き出し窓があるので、その影響もかなりある気がします。
蒸し暑さは確かに感じます。
一方、冬はかなり快適です。
一階にガレージ空間があるおかげか、底冷え感はかなり少ない。
以前住んでいた賃貸より、明らかに暖かいです。
ただ、一階の脱衣所は冬かなり冷えます。
これは二階リビングというより、
「生活空間が二階へ集中した」
影響が大きい気がします。
宅配問題は、“時代”が解決した
以前は、
「宅配来るたび階段降りるの面倒」
問題が確かにありました。
特に、
料理中
子供を寝かしつけた直後
は結構ストレスだったみたいです。
ただ、今は置き配がかなり普及しました。
しかも、我が家は玄関周りが置き配とかなり相性が良い。
玄関アプローチにある程度奥行きがあり、荷物を置いても道路から丸見えになりにくい配置だったので、今ではほぼ置き配メインで運用しています。
その結果、今では宅配で大きく困ることはほとんどありません。
ただし、これはあくまで「我が家の玄関まわりが置き配に向いていたから」です。
玄関前が道路から見えやすい家。
雨が直接吹き込みやすい家。
荷物を置くスペースが狭い家。
防犯面が気になる家。
こういう場合は、無理に置き配で済ませるより、宅配ボックスを設置した方が安心だと思います。
特に二階リビングの場合、荷物が届くたびに一階へ降りるのは地味に面倒です。
だからこそ、家づくりの段階で、
置き配で対応するのか。
宅配ボックスを置くのか。
玄関近くに一時置き場を作るのか。
このあたりは考えておいた方がいいです。
後付けで宅配ボックスを探す場合は、容量、防水性、鍵の方式、設置方法を比較して選ぶのがおすすめです。
据え置き型、ポスト一体型、大容量タイプなど選択肢も多いので、まずは宅配ボックス専門サイトでどんな種類があるか見ておくと選びやすいと思います。
老後については、正直まだ分からない
二階リビングでよく言われるのが、
「老後問題」
です。
ここについては、正直まだ分かりません。
ただ、今のところ階段そのものに不便は感じていません。
我が家は、
- 階段勾配を緩める
- 踏板を広くする
ことをかなり意識しました。
そのために廊下面積もある程度使っています。
もちろん、その分部屋面積は削られていると思います。
ただ今振り返ると、この“余白”はかなり生活しやすさにつながっている気がします。
また、将来的に本当に必要になれば、一階ガレージの一部を潰してホームエレベーターを設置できそうな位置関係にもなっています。
しかも、当初ガレージ用エアコンを想定して200V電源も引いてあります。
今は全く使っていない電源ですが、将来的にはそういう“余白”が役立つのかもしれません。
二階リビングは、“単体”で見ると失敗するのかもしれない
7年住んで感じるのは、
二階リビングって、
「二階リビングだけ」
で評価するとかなりズレるということです。
大事なのは、
- ガレージ
- 洗濯動線
- 廊下
- 回遊
- 一階の役割
- 趣味
- 子育て
- テクノロジー
などを含めて、
“家全体をどう運用するか”
だったんだと思います。
ネットで言われる欠点の中には、実際かなり気にならなかったものもありました。
逆に、住んでみて初めて分かったこともありました。
ただ少なくとも我が家では、
「二階リビングだから失敗した」
とは全く感じていません。
むしろ、今の生活スタイルにはかなり合っていたなと思っています。