今回はクルマネタです
今回から2回に分けて昨年末に行ったZの油温計取り付けについてまとめていきます
油温計の必要性
今回、Zに湯恩恵を取り付けることにしました
Zには純正で油圧計はついています
NAでサーキットなどは走らないので、基本的に油温計は不要ではあるのですが、年式が古くなり、補修パーツもバックオーダーになってすぐには手に入りづらくなってきているので、少しでもエンジンの状態を良く保つために取り付けることにしました
油温とはエンジン内を潤滑するエンジンオイルの温度のことです
エンジンオイルには粘度が設定されており、冷間と温間でそれぞれの粘度が決まっています
そして、エンジンごとに推奨されるオイル粘度も決まっています
Zに積んであるVQ35の場合は5W-30という粘度が指定されています
もともとVQエンジンは発熱量が多く温度的に厳しいエンジンなので、夏場はわざと10W-40といった一段階硬めのオイルを入れていました
オイルが適正な粘度を保てていないとエンジン内でオイルがうまく回らなくなり、焼き付きやシリンダーの傷などにつながります
そのため、エンジンオイルの状態をしっかりと監視するために油温計を取り付けることにしました
追加メーターの選択
今回取り付ける油温計はいわゆる追加メーターです
そのため、センサー含め配線作業が必要になるのと、メーター自体が後付けで目立ってしまいます
現状Zではなるべくそういった後付け感を目立たせないために、ミラー一体型のレーダーにOBD2センサーを付けて追加メーターとして使っています
そこでは水温や車速、アクセル開度などをモニターしています
油温についてはそこではモニターできなかったので追加することにしました
追加メーターにはアナログ式のものとデジタル式のものがあります
個人的には数値がよく動く回転数や加給圧、油圧などはアナログ式のメーターがいいと思っています
こまめに確認することが多いのと、大まかな数値が分かれば十分なので、デジタルだと逆に見にくくなってしまいます
一方、数値の変化が少ない温度関連(水温、油温)や電圧などはデジタルメーターの方がいいと思います
こちらはたまに数値をチェックする程度ですが、細かな数値が必要になってくる要素なのでデジタルの方が向いています
そんな理由で今回はデジタルの油温計を選択しました
今回選択した油温計
今回選択した油温計はこちらです
デイトナというメーカーのアクアプローバというものにしました
実はこのメーターはバイク用です
そのため、かなり小型なのが特徴です
写真の通り、100円玉と比較するとその小ささが分かると思います
さらに、車用に売られているDefiやPivotなどのメーターの半額以下で購入できるのも魅力的です
また、バイク用なのでおまけ程度に防水機能もついています
バイク用とはいえ、センサー自体は車でもつかえるので問題はありません
一つ問題なのは、コードが短いという点です
その辺は配線加工で何とかなるかと思いこちらを選択しました
車用の安い追加メーターとしては、最初の愛車のマーチの時にオートゲージのメーターをたくさんつけていましたが、不具合が多く痛い思いをしたので、今回はバイク用ではあるもののちゃんとしたメーカーのものを選択しました
今回はせっかく安い商品ですが、写真の通り誤ってair temp sensorの方を購入してしまったので、油温センサーのみ追加購入となってしまいました
本体は共通でセンサーのみ異なるので、センサーのみ購入すれば油温計として使うこともできますが、ちょっと余計な出費となってしまいました
油温計設置のための下準備
センサーブロックの組み立て
油温計の追加に当たっては必須の下準備があります
それがセンサー取り付け用のサンドイッチブロックの取り付けでdす
純正の状態ではセンサーを取り付ける場所がありません
そのため、センサー取り付け専用のパーツをエンジンに取り付ける必要があります
そのパーツがこれです
今回は信頼性も含めBLITZのものにしました
本体にはセンサー用の穴が3か所空いています
今回は油温センサーのみの取り付けなので、残りは付属のメクラボルトでふさぎました
センターボルトも2種類ついており、多くの車種に取り付けできます
このセンサーブロックをエンジン本体とオイルエレメントの間に挟み込む必要があります
そのため、油温計の取り付けの際にはオイル交換、オイルエレメントの脱着が必須となってきます
オイル、オイルエレメントの交換
というわけで、オイル交換とエレメントの交換を行っていきます
今回はこれら一式をそろえました
オイルは冬場なので5W-30の全合成油にしました
後はエレメントとエレメントソケットです
普段はエレメントの交換は汚れたりジャッキアップなどで面倒だったりするのでディーラーに任せてしまうので、なかなかエンジンクリーナーが掛けられないので、今回はカストロールのエンジンシャンプーも同時に施工することにしました
最後に交換後のエンジンコーティング用にモリブデンも購入です
締めて13000円ほどでしたので、ディーラーでの交換とほぼ同額です
まずはエンジンシャンプー施工のために十分に暖機します
その後、エンジンシャンプーを投入し、さらに10分以上アイドリングします
後はオイルが冷めないうちにオイルの抜き取りとエレメントの取り外しを行います
オイルはいつも通り上抜きで抜いてしまいます
今回はエレメント交換があるので、スロープで前輪を持ち上げてエレメントを外しました
ここまで作業が済めば後は少し余裕をもって行えます
エレメントを外した部分にセンサーを取り付けたサンドイッチブロックを取り付けます
エレメントを外した部分から残りのエンジンオイルが抜けるのを待つ間にセンサーから伸びるコード部分に保護のための配線チューブを嵌めておくと作業が早くなります
最後にコードを安全な場所に取りまわして下準備は完了です
今回はラジエーターの電動ファンの配線がすぐ近くにあったのでそこにタイラップで共締めしました
エンジンは動くので、コードに遊びを持たせて固定するのがポイントです
ここまでくれば後は新しいエレメントを取り付けてオイルを入れて終了です
エレメント交換自体は過去の愛車で何度もやったことのある作業なので1時間もあればここまで作業できます
今回エレメントソケットを購入したので、今後は元を取るためにもエレメント交換もDIYでやっていきたいと思います
ちなみに、エンジンシャンプー後の廃油はこんな感じでした
YouTubeの動画では柔らかくなったカーボンスラッジなどが出てきているものもありましたが、あまり目立ったものはありませんでした
今回のようにエンジン内洗浄を行うと、それまでオイル添加剤などで作成したシリンダー内の被膜も剥がれてしまっている可能性が高いので、新しいオイルにはしっかりと被膜形成剤を添加しておいた方がいいと思います
ここ最近はモリブデン信者になっているので、今回も安くて手に入りやすいモリブデンを投入してきました
次回は油温計本体の配線、取り付けになります