今回も前回に引き続きクルマネタです
Zに油温計を取り付けるため、前回はセンサーの取り付けまで行いました
今回は配線の取り回しと本体の取り付けです
油温計配線の最大の難所
油温計をDIYで取り付ける際に最も大きな難所はボンネット内からキャビン内へのセンサー線の引き込みです
車内に引き込むためのグロメットは車種ごとに場所が異なり、多くは奥まった場所にあります
それを探し当てて、うまく配線を引き込めれば追加メーターの取り付けはほぼ終了したようなものです
ちなみに、ディーラーではこの配線の引き込みを受けてくれることはほぼないでしょう
市中の整備工場でも、やってくれるところとくれないところがあると思います
オートバックスなどでは、店舗で購入した場合には配線をしてくれると思いますが、工賃はかなり取られますし、自分でできるなら自分でした方がきれいに仕上がるかと思います
長い付き合いがあり、信頼ができるショップでしてもらうか、頑張って自分で取り付けるかをおススメします
いずれも困難な場合には、不用意に手を出さない方がいいでしょう
エンジンルーム内の配線
まずはエンジンルーム内の配線です
エンジンルーム内はセンサーからの配線がラジエーターの電動ファンのコネクターまで来ていますのでそこからの続きになります
基本的にはコードを隠してグロメットまで導くのが目的です
Zの場合は右フロントフェンダー内を通すことになります
タイヤハウス内のインナーカバーを取り外すと、ボンネットオープナーのワイヤーとライト関連の配線がありますのでそこに添わせる形で配線します
ちなみに、今回購入した油温計に付属している延長コード(120cm)ではフェンダーアーチの中央ぐらいまでしか届きません
そこで、写真の通りコードをカットして市販の2極コードとつなぎ合わせました
ここは電気抵抗等を考え、ギボシではなく直接つないで熱圧着チューブで保護しました
コード自体は汚れや振動による破損を防ぐため、全長にわたって配線チューブで保護しました
タイラップで数か所固定しつつ、グロメットまで引っ張っていきます
キャビン内への引き込み
記事の最初に書いた通り、追加メーターの取り付けで最難関の部分です
Zの場合はいくつか車内につながるグロメットがあるのですがその中で最もアクセスしやすく、周囲の配線に影響が少ないのは右フェンダー内にあるボンネットオープナーワイヤーのグロメットです
インナーカバーを外した青丸部分にあります
そこにマイナスドライバーを刺してみると、写真の黄色矢印のように車内につながります
ここを通して車内にセンサー線を引き込んでいきます
最も簡単な方法はここにラジオペンチや針金を通してコードを引っ張るという方法ですが、今回は今後の拡張性も考え、しっかりとしたルートを作っておくことにしました
写真赤矢印のように細めのマイナスドライバーにΦ3mmの配線チューブをかぶせ、そのままグロメット部分に差し込みます
そうすると配線チューブがトンネルとなってボンネット内から車内まで確実かつ安全にコードを引き込むことができます
こうすることで、先に配線チューブを通しておき、後からコードを引き込めます
残念ながらこの方法では本体に付属しているコネクター付きのコードを通すことはできないので、配線加工が必要になります
車内での配線
続いては車内の配線です
ここまでの作業でセンサー線が車内まで引き込めているので作業は8割がた終わったようなものです
残すは電源の取り出しと本体の取り付け、動作確認です
黄色矢印のように車内に配線が引き込まれています
フェンダーはΦ5mmの配線チューブを使い、グロメット部分のΦ3mmのチューブにかぶせるようにしてテープで固定し、外からの水の侵入を防ぎます
車内では写真のようにΦ3mmの配線チューブをかぶせて取りまわしていきます
電源はナビ裏から取っても良かったのですが、たまたまグロメットのすぐ脇にヒューズボックスがあったのでここから分けてもらうことにしました
今回は赤丸で囲った10Aのミラーモーター用のヒューズから分けてもらいます
市販の電源分岐用ヒューズを使います
ちなみに、Zもこの足元のヒューズは背低ヒューズでした
アースはボンネットオープナーの取り付けボルトに共締めしました
余りのコードは足元のパネル内に押し込んでいきます
本体の取り付け
最後に本体の取り付けです
取り付け場所は様々選択肢がありますが今回は目立ちにくい場所と思いここにしました
我が家のZはステアリングを交換しているので、ステアリングコラム回りに大きなスペースがあります
そこでそこを活かして取り付けることにしました
油温自体しょっちゅう確認するものではないことと、小型のデジタルメーターであることを最大限に活かした配置です
SUPER GTのステアリングのイメージです
この写真だとシートを一番後ろまで下げているので何となくよく見えている感じですが
、実際のシートポジションに戻してみると次の写真のようになってしまいました
意外とコラムが下向きなので、多少上向きにオフセットする必要があります
そこで、家に転がっていた2mm厚のアルミ板の端材でステーを作りました
ステーといっても万力で挟んで曲げただけです
角度を調整して元の場所にステーを挟んで貼り付けました
その結果、下の写真のようにかなり見やすくなりました
これで油温をしっかりとモニターすることができるようになりました
実際に油温計を取り付けてしばらく走ってみましたが、90°ちょっとの油温で安定するような感じでした
今後もモニターをしていきたいと思います
まとめ
Zの後付け油温計の取り付けを記事2枚に渡ってまとめてみました
バイク用のメーターを使うことで金額を抑えつつ目立たない感じで取り付けすることができました
配線の取り回しはちょっと苦労しましたがきれいに行うことができ、満足感も大きなDIYでした
作業全体としてはオイル交換も含めて4時間ほどの作業でした
同じルートを使えば水温センサーなども車内に引き込むことができ、今後の拡張性も期待できます
今回使用したデジタルメーターは水温センサーアタッチメントがないので、水温系としては使えませんが、車内がややものさみしいと感じている方はちょっとしたアクセントとしてつけてみてもいいかもしれません