今回は最近続けてきたZ空力改善計画の検証です
ここ数回にわたりZのバンパーに風抜き穴をあけたりカナードを取り付けたりしました
実走行では効果があるような感じはありますが、実際はどんな感じなのか簡易的な風洞実験をしてみました
風洞実験の方法は相変わらずの扇風機+スズランテープです
今回はフロントとサイドにカナードを取り付けたので、その効果が表れそうなフロントフェンダーアーチ、リアフェンダーアーチ、リアエアロで効果を見てみました
実験動画
動画のような結果になりました
各部位度とにみていきます
効果の考察
フロント
フロントはかなり効果があるようです
カナード後方でフェンダーアーチ内から引き抜くような風の流れができています
その影響で、フェンダーアーチ後方の流速は上がり、きれいにボディーに引っ付いています
動画内では非常に小さくて見にくいのですが、フロントバンパー前から当てた風が車体後方までしっかりと届いています
恐らく、カナードで加速されていることも影響していると思われます
サイド
サイドのカナードについては少々問題ありです
動画内の矢印を付けた部分になりますが、カナード後方でフェンダーアーチ内に引き込まれる流れができてしまっています
カナード情報ではしっかりと引き出される風の流れができているので、もしかしたら後方のカナードはあまり機能していないのかもしれません
扇風機の風をボディーサイドから当てているだけなので、車体下の風の流れがあればもう少し流れが変わるのかもしれません
リアエアロ
リアエアロについては全体にきれいに流れている印象があります
しかし、よく見てみると前回穴あけ加工したエアロの上端部分で中に引き込まれている吹き流しがあります
これはちょっと問題かもしれません
エアロ内が陰圧になってしまっているのでしょうか
こちらも走行風ではないので、実際はタイヤハウス内からの風など複雑な影響があると思われますが、ちょっと不安な感じです
今回使用した風速
今回もいつも通りのサーキュレーターを使っています
広電(KODEN) 工業扇 風洞扇 30cm KFB301W 価格:7,560円 |
このブログで出てくる風洞実験はすべてこいつに頼っているわけなのですが、実際どの程度の風が当たっているのか調べてみました
使用したのはこちらです
デジタル風速計・温度計 搭載 室外 作業現場 漁業 農業 スポーツで活躍! 価格:1,390円 |
ボタン電池1つで駆動します
基本的には風速の実測値と温度の身を表示してくれます
mode、setとボタンはありますが、説明書を見る限り電源のon/offにしか機能しないようです
オートパワーオフ機能もなく、本当に風速を測るだけのものです
実際に測ってみると
実測が3.6m/secでしたので、3.6倍して12.96km/hとなりました
つまり、全く風の無い場所で走ったと仮定すると時速13kmで走っているのと同じ環境になります
本来の走行帯はもっと早いので、風の影響はもっと大きくなるでしょうし、一部ではなく車体全体に風が当たるので、車体の上下の風の流れもさらに影響してくるので、これがすべてではないと思いますが、参考にはなるかなといった感じです
まとめ
今回、これまでに行ってきた空力改善の評価をしてみました
限局的な風の流れしか見えていませんが、フロントは合格点、リアは改善の余地ありといった感じでしょうか
乗った感じは前後のバランスも良く、以前よりもより乗りやすくなっている感じはあるので、無理に変更したりはしないつもりです
後は、今冬に大型のパーツを導入予定です
汎用品を下行して取り付け予定なので、今年の冬はZはまたジャッキの上での生活になるかと思います
年明けには車検もあり、そこでは多少の若返り計画もあるので、来年が楽しみです