今回もZネタです
以前に後方の空力をアップデートしてみました
実際に乗ってみると、明らかにリアの安定感が上がった感じがしました
そこで、今回は残っている部分を使ってさらに空力性能の向上を目指してみたいと思います
今回使うのはこの部分です


我が家のZはエアロワークスの後付けエアロをリアにつけていますが、それでもバンパー下の跳ね上げが大きく、ここに大きな空間ができてしまっています
そのため、タイヤ後方の乱れた風は整流されずに抜けていくことになってしまいます
そこで、目を付けたのはエアロワークスのリアサイドのパーツの上の部分です
ここにできている平らな面を何とか活用して、もう少しリアの空力が改善すればいいと思いました
そこで参考にするのはこれです
GT500のリアにある黄色丸の部分です
ここにはリアフェンダーからつながるスロープの先に大きなガー二ーフラップがついていて、ここで大きな空気の渦を作ってタイヤ後方の風を抜き出すように機能しています
この機構を我が家のZにも作っていきたいと思います



使うのは前回の記事で使ったABS製の汎用リアディフューザーのあまり部分です
ここをカットしてL字板を4つ切り出します
大まかな形にジグソーで切った後に、鑢で削って高さや形を整えていきます
小さな修正ははさみでカットしていきます
ABSのいいところは、はさみ、鑢、ジグソーで簡単に加工できる点です
また、熱可塑性があるので、ヒートガンで温めると曲げ加工も可能となります
加工が済んだら下穴をあけて木ネジで留めていきます



こんな感じで仕上がりました
高さはサイドウォールが23mm、後端のガー二ーフラップが7mmです
高さに特にこだわりはありません
このガー二ーフラップによる風の流れとしては、写真の通りになることを期待しています
車体横から来た風の一部を黄色線のようにこの空間に引き込みます
入口は縦に長く、出口は横に広いので、風自体は入りやすいのではないかと思います
その風がガー二ーフラップに当たって青線のような小さな渦を作り出します
最後に、この渦に引き込まれるように緑戦のような形でエアロ下の風が引き抜かれます
エアロ後端が空気が抜けていくので、そこに引き込まれるようにオレンジ線のようにリアのホイールハウス後方の空気がまっすぐに抜けていくようになると願っています
うまくこの風の流れを作れればリアのホイールハウス内の陽圧を減らすことができると思います
簡易的な風洞もやってみました
車体側面に風を当てると、赤丸で囲った部分の風の流れがかなりエアロ下面から吸い上げられるような流れに変わっています
エアロ側面の風やリアバンパー側面の風については大きな流れの変化はなさそうですが、ガー二ーフラップ後方にはちゃんと渦ができているのだと思います
これでしっかりとリアホイールハウス内の風を抜いてくれれば、リアタイヤにかかる揚力が下がるので、接地感が向上すると思われます
残り物を使った簡易的なDIYでしたが、意外と効果があるようでした
後は実際に走ってみて効果を体感してみたいと思います