今回は前回に引き続きクルマネタです
市販されていないパーツのDIY作成にtryしています
今回はC-FRPの作成に挑戦中です
前回一度完成までたどり着いたのですが、仕上がりに気になる部分があり材料のカーボンがあと1回分だけ残っていたので3度目の正直として、これまでの反省点をすべて活かして最後の挑戦をしてみることにしました
ここまでの流れ
Zの3連メーター部分のカバーが市販されておらず、その部分の塗装の剥げがひどかったのでカバーの自作に挑戦しています
メインのメーターフードにカーボンのカバーを購入していたので、それに合わせてC-FRPの作成に挑戦してみました
① 紙粘度を使って車体から雌型作成
② 雌型にアルミテープ貼り&離型用ベビーパウダー塗布
③ ブルーミックスで雄型づくり
④ 雄型にアルミテープ貼り
⑤ カーボンシート、レジン貼り
⑥ 真腔、加温形成
⑦ 離型不能で大失敗
⑧ 再度雌型の取り直し
⑨ 雄型再作成
⑩ カーボンシート、レジン貼り、形成
⑪ 表面の仕上がりに満足がいかず作り直し
⑫ サンドイッチ法で再作成
⑬ 離型、端切れ処理
⑭ 仕上げ処理
⑮ 仕上がりに気になる部分があり再度作り直しを決意
↑ 今ここ
今回の手順
前回ひとまず形になりました
つや消しクリアまで吹いて質感も含めてまずまずの仕上がりでした
しかし赤矢印の部分に削りすぎてしまった部分があり、気になってしまいました
実際にメーターに乗せてみたのですが、微妙にサイズが合っていなかったり、意外と表面の凹凸が目立ってしまう感じでした
この再リベンジのためにカーボンシートを買いなおしたため、あと1回分余っていたので、これまでの半生をすべて活かして作り直すことにしました
前回の反省点から以下のことに気を付けて作っていこうと思います
①雄型、雌型をすべて液体シリコンで作成する
②カーボン形成はサンドイッチ法で行う
③真空パックは使わず、重石での圧迫+加温にする
④端切れの処理は丁寧に行う
⑤つや消しクリアで仕上げる
DIY作業
3度目のCFRP作成です
これまでの反省から一気に仕上げていきます
新たな型作り
まずは新たな雌型づくりです
サンドイッチ法で作るのが一番きれいに仕上がりそうなので、離型しやすい雌型を作り直すことが先決です
雄型はこれまでのシリコン製のものを使用しますが、前面のくぼみを埋めてきれいな雌型を作っていきます
穴埋めは100均の油粘土で行いました
表面をきれいに整えるためにマスキングテープを前提に貼っていきます
アルミテープよりもテープの厚みが薄いので、雌型側に段差が残りにくくなります
あとは100均の適当なケースに入れてKE-17を流し込んで固めてしまいます
この雄型+雌型で2缶分(2kg)使用しました
雌型が完成したら、どうしても消しきれなかった表面の凹凸を消していきます
余っていたブルーマジックを薄く広げて凹凸を消していきます
カーボン形成
型ができたらカーボン形成をしていきます
雌型にレジンをしみこませたカーボンシートを貼り、2枚積層したうえで雄型を嵌めます
あとは肩を作った時と同じケースにすっぽりと収めて、上から同じケースに水を入れたものを載せて重りにして2日間放置します
100均のケースの良いところは重ねられることです
その性能をうまく使い、重りとして使いました
今回は真空パックは使っていないので、ビニール袋や余分なレジンを吸い取るためのショップタオルは重ねていません
しっかり乾燥させて離型しました
今回は雄雌ともにシリコンにしたので、離型も簡単でした
表面の仕上げ
形成自体はきれいにできたのですが、ビニール袋とショップタオルを使わなかったこともあり、表面のレジンにムラができてしまいました
そこで、表面に一度レジンを載せてから研磨をして段差をなくしていきます
表面にレジンを重ねる際には、普通に塗ると塗りムラができてしまいますが、塗った後にヒートガンであぶると、ヒートガンの風圧でレジンが均され、表面の固まって液だれしにくくなるのでお勧めです
削るとどうしても透明感がなくなってしまうので、ウレタンクリアを重ねていきます
今回は2液性のウレタンクリアを使いました
ウレタンクリアが乾いたら再度研磨してウレタンクリアを重ねて吹きます
これでクリアにも厚みが出ました
あとは仕上げの艶消しクリア塗装です
Mr.HOBBY Mr.スーパースムースクリアーつや消し B530|塗料・補修用品 塗料・ペンキ ホビー用 スポーツ・ホビー プラモデル・模型 用品 塗料 価格:987円 |
これまで使ってきた2液性の艶消しクリアが手に入らなかったので、今回は1液性の塗料にしました
値段も安く、余っても残しておけるのでgoodです
その代わり、クリアに厚みが出せないので、1層下に2液性のクリアなどで厚みをつけておかないといけません
その代わり、1回塗るだけできれいなマット感が出てくれます
艶消しクリアを塗った後の状態です
一応これで完成ということにします
取り付け
最後に取り付けを行います
取り付けは両面テープです
全体に満遍なく貼って、しっかりと脱脂して貼り付けます
DIYなので、やはりチリがあっていなかったり気になる部分はありますが、傷だらけの純正カバーよりはマシな感じです
これ以上はコスパが悪いので、もう妥協します
完成品の比較
Ver.2とVer.3の比較です
表面の仕上がりはCVer.3の方がきれいですが、真腔引きしていないためか、前面のアールの部分はVer.2の方がキレイです
Ver.3では前面のアールが大きくdullで、取り付けた際に厚みが出てしまいました
まとめ
ついに3度目の正直で完成までたどり着けました
さすがにDIYなので完成品のクオリティーは満足のいくものには達しませんですが、市販のサイズが全く合わないものよりはましな感じになりました
こう考えると、市販品があるのは幸せだなと痛感しました
もっと簡単に、きれいに仕上げられると思っていました
そうなれば、市販品がないパーツなので複製して売ってもいいのかななんて甘く考えていましたが、なかなか難しいですね
しばらく時間をおいてまたやる気が出れば再挑戦してみるかもしれません
その時はもっとCFRPについても勉強しないといけないですね