今回は久しぶりに家ネタにしてみます
入居からもう2年以上たちます
インナーガレージの家を建ててみましたが、実際に使っていくうえで気付いたポイントをまとめてみます
今後インナーガレージの家を検討されている方の参考になればと思います
いろいろなポイントごとにまとめられているサイトは山のようにあるので、今回は注意点を使用目的ごとにまとめてみたいと思います
- ガレージで整備をするかどうか
- ガレージでBBQなどをするかどうか
- 将来増車や代替えをする可能性があるかどうか
- 雪の降る地域かどうか
- ガレージ自体をDIYする気があるかどうか
- ガレージ玄関をどう考えるか
- まとめ
ガレージで整備をするかどうか
まずはインナーガレージの醍醐味であるサンデーメカニックとしての作業をするかどうかという点です
ガレージを建てる目的として
①車を飾っておく
②天候に左右されない車庫にする
③自分で車の整備や改造をする
といったものが挙げられると思います
①や②では大きな問題はないかと思いますが、③を目的にする場合には気にするべきポイントがいくつかあると感じています
照明
我が家のガレージ照明はこのようになっています
ガレージ照明としてはクルマを停める部分に吊るしのライトがそれぞれ6灯あります
これはすべてセンサーライトになっています
夜間などに駐車する際にガレージ内が暗く、ぶつけたりしないようにすべてセンサーにしました
その結果、シャッターを開けると自動でライトが光ります
非常に便利なのですが、DIYをするには勝手に消えてしまい困っています
実際にサンデーメカニックとしてガレージで作業を考えておられる場合は、オートライトだけでなくon/off切替機構を付けておいた方がいいと思います
駐車だけを考えるならオートライトの方が便利です
床材
こちらもサンデーメカニックとして作業する際にはかなり重要となるポイントです
駐車するだけなら大きな問題はありませんが、作業するならジャッキアップなどに耐えうる耐荷重性やオイルなどのケミカル類に耐えうる耐油性が必要です
簡易的な床としてはシートを敷いたりといったものもあるようですが、ジャッキアップやケミカル類に耐えるためにはコンクリートがいいと思います
コンクリートの中でも表面加工をしてある化粧コンクリートにしておいた方がいいと思います
我が家はガレージ内で作業することも設計士に話しておいたので、設計士が今の仕様にしてくれました
そのおかげでこのような作業も問題なくできます
コンセント
これも作業する際には必要となることです
そうなると、コンセントの位置がとても重要になります
コンセントの位置についてはこの記事にも書いていますが、コンセントについては各壁面に複数個つけると作業の際に延長コードを使わなくても作業ができるようになります
作業灯も必要になるので、2口ないしは4口のコンセントが必要になると思います
また、ガレージは屋外空間として扱われるため、コンセントの種類がこのようなタイプになってしまうことがあります
我が家はすべてこのタイプになっていますが、どうしても使いにくいです
このあたりは設計士と相談して変更できるなら普通のタイプにしてもらった方がいいと思います
水栓、排水機構
これは作業後に使うためです
作業で汚れた手を洗うためや、DIY中のパーツなどを洗浄するために使います
クルマ弄りでは油やグリースがつきものです
そうなると、お湯が出せる混合水栓を付けておくことをが必要です
我が家はこんなものを付けました
toolboxというメーカーのものです
壁付けにしたことで下のスペースを有効に使うこともできます
お値段も手ごろなので、結構おススメの設備です
排水機構については我が家はつけていないので、やや後悔している部分です
ガレージ内の床面には水きりの傾斜がついているのですが、これだけではガレージ内の床を水洗いした際に水が切れずに結構困ります
また設計し直せるなら、ガレージの中央部分に水切り用の排水溝を付けていたと思います
収納
これは作業用お工具を収納するスペースです
一般的な工具箱やキャビネットを置こうと思うと結構なスペースが必要になります
また、ガレージで使うようなものを置くにもそれなりのスペースが必要です
これまでのDIYの経験を考えると、可動棚をたくさん設置しておくのもおススメです
換気、排煙機構
これはガレージ内でどれだけエンジンをかけるかによります
ガレージでマフラー音などを堪能される方も多いと思います
そんな時は換気機構が重要になります
我が家の場合、ガレージは独立した換気機構ですが特に大きなものを入れたわけではなく、普通の換気扇を2機採用しただけです
現状、我が家では力不足感が否めません
Zを10分ほどアイドリングさせているとガレージ中に排ガスのにおいが充満してしまい、気分が悪くなってしまいます
ガレージ内でアイドリングを考えている方は専用の排気管や排気口を設計しておいた方がいいと思います
また、そんなことをする予定の無い方も、インナーガレージ内では出入りの際にどうしてもエンジンをかけた状態になってしまうので、安全のためにも排気機構はしっかりとしたものを設計しておいた方がいいと思います
ガレージでBBQなどをするかどうか
これはガレージを駐車場としてだけでなく多目的に使う予定があるかどうかです
雨風が仕切れて屋外の空間になるので、様々な用途に使えます
中でもバーベキューなどではかかり活躍します
そんな用途も検討している方向けの注意事項です
排煙機構
これも排ガスと同じですが、BBQなどの場合は煙だけでなく臭いや油も一緒に舞い上がります
そこで、換気扇の換気能力だけでなく整備性も気にした方がいいと思います
我が家はガレージの天井も高く、換気扇の掃除をするのも大変なので、このような目的も考えている場合は、換気扇の設置位置や機種など、整備性も考慮して選んだ方がいいと思います
水栓、排水機構
これはBBQ中の洗い物などに使います
ガレージ内にあれば皿洗いや手洗いなどにも使えますし、屋外につけておけばコンロなどを洗うのにも使えます
コンセント
これはBBQの間にコンポなどで音楽をかけたり、照明器具や電気ケトル等を使うのに使えます
場所は壁付けがメインになってしまうので、場所の設定がかなり重要になります
壁面、壁紙材
こちらも油やにおいがつきますので洗えるような素材がいいと思います
金額的に余裕があるならコンクリート打ちっぱなしなんて最高だと思います
我が家では何度かガレージ内でバーベキューを行いましたが、数日間は臭いが残ってしまいます
油については何とかなっていますが、何度も繰り返すと目立ってくるのかと思います
ガレージ内のにおいが室内まで入ってくることは今のところありません
最近は可能な限りガレージ前のスペースにコンロを出してやるようにしています
将来増車や代替えをする可能性があるかどうか
これは生活の変化に伴って必要となる車も変わっていくために起こることです
若い世帯で家族が増えていく場合には車のサイズは大きくなってく可能性があります
一方、ある程度の落としの世帯では車のサイズは小さくなっていく可能性があります
そこらへんも考えておいた方がいいということです
車周囲のスペース
まずは将来の増車を考えてのことになります
インナーガレージの弱点として、停められる車の数は初めの設計の時点で決まってしまっているということです
青空駐車場なら車格を下げておけば台数が増えても何とか詰め詰めで留めておけば対応することもできますが、インナーガレージの場合は初めに2台と決めて作ってしまうと増車されても対応することはできません
それを考えると、ガレージ周囲に車を停められるスペースを確保しておくことも必要だと思います
我が家はエルグランドを増車したので、そのために駐車スペースを追加したりして対応しています
このスペースが無いとこの増車に対応できなかったと思います
インナーガレージを計画される方は周囲のスペースも考慮に入れた方がいいと思います
続いて代替えについて考えてみます
インナーガレージを建築する時点で乗っている車とその後に乗る車は大きく異なることがあります
我が家の場合は設計段階では3ナンバーセダン(クラウンクラス)が入るサイズで設計しました
設計段階ではあくまでそのクラスの車が入るというのが前提です
実際に生活を始めると、入るだけでは意味がなく、乗り降りや荷物の積み下ろしのスペースが必要になります
実際の現状がこちらです
左からZ(全長4315mm)、MINI(全長4315mm)、エルグランド(全長4945mm)です
かなり後ろのスペースに差があります
ZとMINIは同じサイズですが、全高等の都合で、MINIの方が大きく感じます
一応エルグランドでもハッチの開け閉めは可能ですが、やや窮屈です
セダン車で設計するとハッチ開閉のスペースが不足する可能性があるので注意が必要です
ガレージ周囲の外構
これは駐車、出庫の際に影響します
この動画の通り、ガレージからの出入りには死角ができます
その先にクローズ外構があるとさらに死角が増えてしまうので注意が必要です
また、クローズ外構にするとガレージへのアプローチもかなり制限されるので車の動きをよく考えて設計してください
可能ならクローズ外構は避けた方が無難かと思います
雪の降る地域かどうか
これは今年の大雪で感じたことです
ガレージ内は雪の影響は全く受けませんが、ガレージからの出入りには雪の影響を大きく受けてしまいます
そのあたりも検討した方がいいと思います
ガレージ入り口の場所
ガレージの入り口の場所は雪が降った際に大きな問題となります
道路に面してガレージを設計するとどうしても除雪車が通った後に除けられた雪が路肩に溜まります
つまり、水を擦った重たい雪の壁が自分のガレージの前にできてしまうのです
それを避けるためにも、少しセットバックして設計することをおススメします
屋根の形状
屋根の形状も結構重要です
今年の大雪で我が家のガレージ前の小さなフラットルーフが大活躍しました
ガレージを作る際には少し屋根を伸ばしておくことをおススメします
また、ガレージ自体の屋根の向きも重要です
ガレージ棟として独立させている場合など、屋根のデザインにも自由度が上がるわけですが、ガレージの出入り口に向けて片流れにしてしまうと、屋根の雪がすべてガレージの前に落ちてきてしまいます
その辺を意識して屋根のデザインをするのがポイントとなります
ガレージ自体をDIYする気があるかどうか
これはハウスメーカーの仕様にも影響される部分です
インナーガレージ自体は宅外として扱われます
つまり外壁材がガレージ内に貼られることになります
我が家のガレージもこのようにダイワハウスの外壁材が貼られています
この部材自体はネジ打ちがかなり難しい素材なので、このままでもいいのですがDIYには向きません
そこで、我が家ではこの上に木材のパネルを貼り、そこに防炎のクロスを貼って仕上げています
木材パネルを貼ったおかげでネジ打ちも簡単で、DIYしやすい環境となりました
ガレージ自体にもDIYで手を加えていくつもりなら、壁材は木材となるような工夫が必要です
ガレージ自体には防炎指定もあるので、木材を貼る場合には我が家のように防炎のクロスを貼るか、木材事態を防炎加工のものにする必要が出てくるので注意が必要です
ガレージ玄関をどう考えるか
+αとしてガレージ玄関についても検討が必要です
とはいえ、今回の記事がかなり長くなってしまったのと、ガレージ自体の使い道からは少し外れる内容なので、この内容は次回の記事にしたいと思います
まとめ
今回はガレージハウスを建てる際の注意点についてまとめてみました
かなり長くなってしまいましたが、ご自身の設計に当てはまる部分だけ目を通してみてください
ガレージ玄関については別記事で書いてみますので、気になる方は後日の記事も目を通してみてください