今回はクルマネタです
今年の車検に合わせ、Zのリフレッシュをいくつか検討していたのですが、年明けに少し時間があり、我慢できなかったためDIYで始めてしまいました
とはいえ、かなり痛い目を見たので、しばらくクルマネタが続きます
今回のDIY
ガソリンエンジンではガソリンと空気の混合気に外部から点火をする必要があります
それを担うのがスパークプラグとイグニッションコイルです
スパークプラグについては過去に行ったDIY交換を以前に記事にしたことがあります
この作業から走行距離自体は2万kmほどしか伸びていませんが、7年経過しており10万キロを目前としたこのタイミングで交換することにしました
また、イグニッションコイルについてはこれまでに交換した記録がないので、こちらも10万キロを前に今回交換することにしました
今回購入した部品
今回購入したのはこちらです
スパークプラグ NGK Premium RX 熱価6番
スパークプラグは安心安定のNGK製です
NGKのプラチナ系のプラグです
火花の鋭さ、安定性が向上しており、プラチナ系なので約10万キロの長寿命です
熱価は純正が5番ですが、今回は1番手上げて6番にしました
VQエンジンは熱価4~6番までは問題ないらしいのですが、以前6番にしてノッキングのような異音が生じ、5番に戻した経緯がありちょっと考えました
しかし、いろいろと調べるとノッキングではなくVQエンジンの持病の異音のようで、特に問題は無いようなので、今回は6番を選択しました
イグニッションコイル 日立パロート U-08105
こちらはクルマの12Vの電圧をスパークプラグで点火できるくらいまで上昇させる部品です
エンジンではスパークプラグにつながっているので、プラグ交換のタイミングで必ず一度は外す部品です
推奨交換タイミングは10万キロ前後ですが、部品が高いのでこれまでは交換せずに来ました
コイル自体は純正部品はVQに必要な6本で約10万、今回使用した純正同等の社外品で5~6万、社外品で3万前後となっています
エンジンの安定性にも関わる部品なのでできれば純正品にしたいところですが、今回は価格を考え、レビューも良い純正同等のものにしました
写真の通り、安心のmade in japanです
交換作業
エンジン周辺バラシ作業
まずはプラグへアクセスしていきます
Z33のVQ35エンジンの場合は左右のバンクに3本ずつプラグがあります
そして、そこにたどり着くまでに純正のタワーバー、エンジンカバー、インテークパイプを外す必要があります
タワーバーはM14のボルト、ナットで留まっています
エンジンカバーはM10のボルト、ナットで留まっています
インテークパイプはM8とM10のボルト、およびブローバイガスのリターンホースで留まっていますので、それぞれ外していきます
これで左右のバンクが見えてきますので、後は邪魔になりそうな配線類を固定しているM10のボルト(左右それぞれ3本ずつ)とコードクリップ(右2か所、左1か所)を外せばコイルにアクセスできます
コイル、プラグの交換
交換は非常に簡単です
コイルを固定しているM10のボルトを外し、コイルにつながるコネクターを外せばイグニッションコイルが引き抜けます
すると奥にスパークプラグが見えるので、M16のディープソケットで外して引き抜きます
この時、奥のシリンダー内にゴミが入ってしまわないように注意が必要です
今回外したプラグとプラグホールの状態です
まずは助手席側の左バンクです
プラグの焼け具合はあまり差がなく、きれいに焼けている印象です
ホール内にもオイルが上がってきている感じはなく奇麗でした
続いて右バンクです
こちらもプラグの焼け具合はあまり差がなく、きれいに焼けている印象です
ホール内にもオイルが上がってきている感じはなく奇麗でした
また、写真では陰になってしまっていますが、シリンダー内を覗いてみると、前回のエンジンシャンプーの効果なのか、ピストン上部の金属面がきれいに見えましたので、シリンダー内のスラッジも落ちているようでした
プラグを外したら新しいプラグを取り付け、新しいイグニッションコイルを取り付けて配線関係を元に戻せば完了です
おまけのスロットル洗浄
今回はここまでバラしたので、おまけとしてスロットル洗浄も行いました
Zの場合、先ほどのばらし作業でエアインテークパイプを外す必要があります
すると目の前にスロットルバルブが見えてきます
ここはどうしても汚れてしまう部分ではあるものの、なかなか掃除しにくい場所なので、この機会に掃除しておきます
スロットルバルブは六角ネジ4本で留まっています
一番車内側の下のネジ(赤矢印)は非常に見にくいですが何とか場所を見つけて外しました
外すと、インマニとの間に金属ガスケットがあるので、落とさないように注意が必要です
これは再利用不可ですので新品を購入しましょう
スロットルバルブはインテークパイプ側はあまり汚れていないのですが、外して裏側を見るとかなり汚れが目立ちます
こちら側は外さないとなかなか洗浄できません
今回は以前にデュアリスのスロットル洗浄の際に使用した余りのエンジンコンディショナーとスロットルバルブクリーナーを使って洗浄しました
スロットルバルブの外周には、隙間埋め及び破擦低減のためにモリブデンコーティングがなされているようです
しかし、DIYで洗浄していると、このコーティングが剥がれてしまうようです
剥がれていてもそこ前で大きな問題は無いようなのですが、せっかくなのでしっかりとコーティングしなおすことにしました
モリブデンのコーティング剤としては
こちらの東名パワードの商品が一番いいようなのですが、一度しか使わないのにかなり高額なので今回は別のもので代用しました
それがこちらです
住鉱のモリブデンスプレーです
こちらはスプレータイプで価格も半分程度です
難点としてはスプレーなので濃度が薄いのと、そのままでは直接塗布できない点です
そこで、一度カップに噴射してそこから筆を使って塗布しました
これでスロットルバルブの外周にしっかりと塗ることができました
組み上げ
ここまでやったら組み上げていきます
スロットルとインマニの間のシールも届きました
日産純正部品で、部品番号が16175-AR000です
お値段も500円前後と高くないので、エアリーク予防のためにしっかりと交換しましょう
VQエンジンの弱点としては、プラグ交換の際にインテークパイプの脱着が伴うので、プラグ交換後の試運転のために一通り組みなおさないといけないということです
それが今回泥沼にはまっていった原因なのですが。。。
ひとまずエンジンがかけられる程度まで組みなおし、タワーバーは外した状態で確認のエンジン始動をした方がいいと思います
ちなみに、写真に一緒に写っているのは、今回のような細かな場所での作業におススメの工具です
実際は工具屋さんには売っていない医療用の器具になります
職業柄こういったものを使うので、破損等により医療現場では使えなくなったものをもらってクルマのDIYに使っています
商品としてはヘガール型持針器やモスキート型ペアンと呼ばれるものです
楽天などでも購入できます
長さのバリエーションが豊富なのと、ラチェットというロック機構があるので、奥の小物を拾った際にロックをかけて確実に取り出すことが可能です
モスキート型になると先端が曲がっているので、さらに細かな部分や曲がった先にも対応できます
エンジン始動
ということで作業が終わったのでどれだけ快調にエンジンが回るのか心躍らせながらエンジンを始動してみました
多量のガソリン臭い白煙を上げ、車体は小刻みに振動し、エンジン音は大きく、まるでboxerエンジンのようにドロドロ言っていました。。。
まるで思い描いていたのとは違った結果になってしまいました
ここから地獄のような原因究明が始まりました
あと記事2枚掛けて原因究明、修繕作業をまとめていきたいと思います